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匂いを感じるVRヘッドセット、「カニ歩き」の平行駐車自動車

匂いを感じるVRヘッドセット、「カニ歩き」の平行駐車自動車

Posted January. 07, 2023 08:44,   

Updated January. 07, 2023 08:44

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5日(現地時間)、米ラスベガス内のCES2023スタートアップ展示館「ユーレカパーク」。米国のスタートアップ・OVRテクノロジーのブースで仮想現実(VR)のヘッドセットを着用すると、目の前に煙が出る焚き火が広がった。一般的なVR体験と異なる点は、ヘッドセットに取り付けられた装置を通じて、煙の臭いを実際に嗅ぐことができるという点だ。焚き火の横に置かれているマシュマロを手に取ると甘い香りがし、マシュマロを火で焼くと、焦げる匂いがした。

この日開幕したCES2023の展示場のいたるところでは、新しい経験を提供する技術が話題を集めた。現代(ヒョンデ)モービスは、4つの車輪がすべて90度まで回転し、その場での回転と平行駐車が可能な「カニ歩き自動車」のコンセプトカー(開発方向性を盛り込んだ試作車)を紹介し、観覧客の視線をとらえた。

現代モービスが公開した未来目的基盤車両(PBV)のコンセプトモデル「エムビジョンTO」は、車輪が90に曲がる「eコーナーモジュール」を搭載している。車両の前後側面の4本の柱に、カメラやレーダー、ライダーなどのセンサーを搭載し、自動運転も可能にした。HLマンドの自動運転の子会社HLクレムーブも、eコーナーモジュールが融合した製品を展示した。

ドイツの自動車部品メーカー・ZFグループは、熱を発生させて体を温めるシートベルト「ヒートベルト」を披露した。スウェーデンの自動車ブランド・ポールスターは、ドライバーの姿を見て、居眠りや注意力散漫などの状態を人工知能(AI)で感知して警告するシステムを公開した。

自動運転技術が搭載されたベビーカーも公開された。カナダのスタートアップ・グルックスカインドは、母親が子供を抱いている時は自ら動き、マルチレベルブレーキシステムを搭載して、ベビーカーを見守る人がいなかったり、両親から一定の距離以上離れると、自ら動作を止めるベビーカーを披露した。


宋忠炫 balgun@donga.com · 李建赫 gun@donga.com