2019年以降3年ぶりに、社会的距離確保のないクリスマス休日を迎えた25日、ソウル主要都心の繁華街には大勢の人で混雑した。
同日午後5時頃、中区明洞(チュング・ミョンドン)にある新世界(シンセゲ)デパートの本店は、クリスマスをテーマにしたメディアファサード映像を背景に写真を撮ろうとする市民が殺到し、近くの路地まで40メートル以上の待ち行列ができた。明洞の通りで会ったキム・ソヨンさん(17=京畿道高陽市)は、「昨年は距離確保のため友達と集まれなかったが、今年マスクを外して友達と明洞に出てきたら、クリスマス気分になる」と笑った。クリスマスイブの前日の夜も寒波で体感温度が氷点下10度まで下がったが、江南(カンナム)と弘大(ホンデ)通りには、一部の居酒屋の前に50~100人余りが並ぶほど混んでいる様子だった。
ただ、梨泰院(イテウォン)ハロウィーン惨事後に迎える初めてのクリスマスであるため、自治区と警察はもちろん、店主と市民も安全に格別に気を使っている様子だった。
明洞の露天商は、年末の書入れ時であるにもかかわらず、「人出の通行路を確保しなければならない」として、自主的に休業を決めた。24日は中区区役所に登録されている露天商362店が全て休み、25日も休業したところが少なくなかった。24日に露店を休めて明洞で警光棒で車の通行を案内していたパク・デジンさん(42)は、「一日商売をするよりは、事故リスクを減らして安全な街づくりをすることのほうがもっと重要だと思い、安全管理のボランティアに志願した」と話した。新世界デパートは、メディアファサードの観覧区域を4つに分けて安全要員を配置し、人出を分散させた。
警察は、人出が殺到した弘大入口では、通りの真ん中に安全フェンスを設置し、右側通行を誘導した。江南駅付近では、区役所の職員が3人1組で人出の安全管理に乗り出した。市民も高くなった安全意識を示した。弘大前を訪れた大学生のパク・ハンギュさん(20)は、「楽しく遊ぶより安全に遊ぶことのほうが重要だと思う」と話した。
一方、25日、全国の聖堂と教会では、イエス・キリストの誕生を称えるミサと礼拝が3年ぶりに人数制限なしに行われた。
カトリックソウル大教区は同日、中区の明洞大聖堂で、教区長の鄭淳澤(チョン・スンテク)大司教が執り行うミサを奉献した。鄭大司教は、「疎外され貧しくて病気になった人々や物質的にも精神的にも苦痛を受けているすべての人々、北の同胞たちと戦争の惨禍の中で生きる人々を含む世界に、主のクリスマスの恩寵が充満することを祈る」と話した。
永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)の純福音教会は同日、クリスマス祝賀の礼拝を6回行った。担任牧師でありプロテスタント最大連合団体である韓国教会総連合の代表会長イ・ヨンフン牧師は、「イエス様にならって一生謙遜の人生、奉仕の人生を生きていかなければならない」と話した。
イ・スンウ記者 キム・ガプシク文化専門記者 suwoong2@donga.com · dunanworld@donga.com