カタールの砂漠に「アフリカ突風」が吹き荒れている。
アフリカ北西部に位置するモロッコのサッカー代表チームは2日、ドーハのアル・トゥママ・スタジアムで行われた2022ワールドカップ(W杯)カタール大会グループリーグF組最終節でカナダを2-1で下し、組1位(2勝1分け=勝ち点7)で決勝トーナメント進出を決めた。モロッコがW杯グループリーグを突破したのは1986年メキシコ大会以来36年ぶりで2度目。アフリカサッカー連盟(CAF)加盟国がグループリーグで1位になったのも1998年フランス大会でのナイジェリア以来24年ぶりのこと。
先月30日には同じくCAF加盟国のセネガルもがA組最終戦でエクアドルを2-1で下し、組2位(2勝1敗・勝ち点6)で決勝Tに駒を進めた。CAFに属している2ヵ国がベスト16入りしたのは、2014年ブラジル大会でのナイジェリアとアルジェリアが初めてで、今回が2度目。
CAF代表として本大会に参加したガーナ、モロッコ、セネガル、カメルーン、チュニジアの5チームは、すべて自国国籍の監督に指揮を任せた。国際サッカー連盟(FIFA)がCAF加盟国に本大会出場枠「2」以上与え始めた1982年スペイン大会以来40年ぶりのことだ。その代わり、「移民2世」選手を積極的に迎え入れた。モロッコは同日、先制ゴールを決めたハキム・ジエシュ(29)をはじめ14人(最多1位)が他国出身で、セネガル代表では12人(共同2位)が他国で生まれた。
彼らが「両親の国」を4強に導くことができるかも関心事だ。直前大会までカメルーン(1990年)とセネガル(2002年)、ガーナ(2010年)のCAF加盟3ヵ国がベスト8入りしたことはあるが、まだ4強進出の記録はない。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com