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米FRB副議長、「利上げの速度をまもなく遅らせる」

米FRB副議長、「利上げの速度をまもなく遅らせる」

Posted November. 16, 2022 08:42,   

Updated November. 16, 2022 08:42

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米中央銀行の連邦準備制度(FRB)のラエル・ブレナード副議長は14日(現地時間)、ブルームバーグ通信とのインタビューで、「(基準)金利の引き上げ速度を遅らせることがまもなく適切になるだろう」と明らかにした。来月、FRBは「ジャイアントステップ(基準金利の0.75%引き上げ)」ではなく、「ビッグステップ(0.5%の引き上げ)」に踏み切ることを示唆したという分析が出ている。

ブレナード副議長は、金利引き上げの速度を調節する理由について、「(通貨)緊縮の累積効果が現れるには時間がかかるためだ」と話した。氏はただ、インフレ抑制のための通貨緊縮を放棄するという意味ではないと強調した。

米国は、新型コロナウイルス感染症の大流行当時、景気低迷を防ぐために市場に資金を供給する大規模な量的緩和を施行した。その後、今年2月にロシアがウクライナに侵攻し、グローバルエネルギーや食糧危機が重なり、約40年ぶりに最悪のインフレに直面した。FRBは、資金源を引き締めながら、6月から先月まで4回連続でジャイアントステップに踏み切り、昨年0〜0.25%だった基準金利が、現在は3.75〜4.0%に上がった。世界主要国はこれに追いつくために、相次いで金利を引き上げる緊縮政策を展開し、グローバル景気減速の懸念が出ている。

速度は調節しても、米国の金利引き上げの基調は当分続く見通しだ。FRBのタカ派(強硬派)のクリストファー・ウォーラー理事は14日、ブルームバーグに対し、「金利は引き続き上がるだろう。物価上昇率の目標値(2%)に達するまで、当分高い水準を維持する」と述べた。先月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率(前年比)は、市場予測値より低い7.7%だった。それでも来年の米国金利は、6%台まで上がるという予測もある。


李恩澤 nabi@donga.com