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北朝鮮がNLL南側に初のミサイル発射、鬱陵郡の「避難」メールは空襲警報から24分遅れて発送

北朝鮮がNLL南側に初のミサイル発射、鬱陵郡の「避難」メールは空襲警報から24分遅れて発送

Posted November. 03, 2022 08:17,   

Updated November. 03, 2022 08:17

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北朝鮮が2日、初めて東海(トンへ・日本海)上の北方限界線(NLL)以南に弾道ミサイルを発射し、慶尚北道鬱陵郡(キョンサンプクト・ウルルングン)に空襲警報が発令されたが、メールの発送と避難のアナウンスが遅れ、鬱陵郡住民は避難できず、物議を醸している。

2日、鬱陵郡などによると、北朝鮮の弾道ミサイル発射直後の同日午前8時55分頃、空襲警報サイレンが島全体に約3分間鳴った。鬱陵郡は郡職員に地下に避難するようメールを送り、郡職員らは全員地下に避難した。

しかし、住民の多くは緊急事態の警報とは思わず、避難しなかった。漁民のキムさん(60)は、「民間防衛訓練か、国家哀悼期間なのでサイレンが鳴っていると思った」と話した。飲食店を経営するパクさん(62)も、「朝のニュースの字幕で空襲警報だったことを後になって知った。隣人も右往左往していた」と語った。

鬱陵郡は、空襲警報発令から24分が経った午前9時19分頃に、「鬱陵お知らせアプリ」を通じて、「北朝鮮が東海上に弾道ミサイルを発射したので、地下施設などに避難してください」というメールを発送した。村のアナウンスも同じ時間に行われた。中央政府や慶尚北道も緊急災害メールを発送しなかった。これに対して一部の住民は、「こんなにメールを遅く送ってどういうつもりなのか」と郡庁に抗議した。

鬱陵郡関係者は、「案内メールは、空襲状況を初めて経験する住民に実際の状況であることを伝え、追加の挑発に備えるために送ったもの」とし、「空襲警報が鳴ったらすぐに避難することが原則」と述べた。


張泳勳 jang@donga.com