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ネットに犠牲者の名誉毀損の書き込み拡大、「遺族を二度殺す行動」と批判の声

ネットに犠牲者の名誉毀損の書き込み拡大、「遺族を二度殺す行動」と批判の声

Posted November. 01, 2022 08:52,   

Updated November. 01, 2022 08:52

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梨泰院(イテウォン)のハロウィーン惨事と関連して、オンラインとソーシャルネットワークサービス(SNS)等に、「遊びに行って死んだ」という非難や嫌悪表現、虚偽事実が飛び交うと、警察が「犠牲者の名誉を傷つける文に厳しく対応する」として内偵捜査に着手した。

ナム・グジュン国家捜査本部長は31日、記者懇談会で、「名誉毀損など、オンラインの掲示文6件に対して立件前調査(内偵)を行っており、63件に対しては放審委とサイト運営者に対し削除および遮断を要請した」とし、「悪意的虚偽誹謗文や身元情報の流出に対しては、告訴受付前に捜査着手を積極的に検討する」と明らかにした。

惨事当日からオンラインコミュニティやSNS、ユーチューブなどには、「梨泰院に行ったのが誤り」、「遊びに行って死んだ」など犠牲者に責任を転嫁したり、彼らを皮肉る掲示物が多数上がってきている。また、外国人犠牲者の国籍を取り上げながら、嫌悪表現を使ったものもあった。

事故に麻薬が関連しているという確認されていない情報が出回った。警察の関係者は、「現在まで麻薬の関連性が確認されたことはない」と話した。

現在、警察はサイバー捜査官46人を投入して、サイバー対策状況室を運営している。韓国外大法学専門大学院のイ・チャンヒョン教授は、「オンライン上での惨事の犠牲者に対する度を越した侮辱文は、名誉毀損の処罰の対象になりうるので注意しなければならない」と話した。

惨事が発生して2日が経ち、市民の間では、「犠牲者の顔が現れる事故映像と写真の流布を自制しよう」という自浄の声も出ている。ツイッターなどのSNSには、「凄惨な映像は、遺族だけでなく皆にトラウマとして残り得る」「事故映像を広めるアカウントを通報しよう」などの文が載せられた。

ツイッターコリアも、同日公式アカウントを通じて、「梨泰院事故現場のイメージと映像と関連し、問題掲示物を発見すれば通報してほしい」とし、「敏感な掲示物のリツイートの自粛をお願いする」と明らかにした。この日、ネイバーのコミュニティとダウムのコミュニティなど、オンライン上のコミュニティも公示を通じて、関連掲示文とコメント作成に注意を呼びかけた。


ソン・ジンホ記者 jino@donga.com