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政府が「コロナの再拡大」を公式化

Posted October. 29, 2022 10:32,   

Updated October. 29, 2022 10:32

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政府は、韓国国内での新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び増え始めたと診断した。政府レベルで、新型コロナの再拡大を公式化したのだ。寒くなる中、新型変異株の拡大とインフルエンザの流行まで重なり、「3重苦」の懸念が高まっている。

保健福祉部の曺圭鴻(チョ・ギュホン)長官は28日、中央災難安全対策本部の会議で、「新型コロナの流行が停滞期を抜け出し、反発の兆しを見せている」と明らかにした。疾病管理庁によると、同日0時基準の新規感染者は3万5924人で、先週の金曜日(2万4735人)より1万1189人が増加した。金曜日の感染者は、先月16日(5万1848人)以降、引き続き2万人台だったが、約1ヵ月ぶりに初めて3万人台と集計された。

専門家たちは、今が新型コロナの「第7波」の始まりだと診断する。嘉泉(カチョン)大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「すでに再流行が進んでいる」とし、「ただ、(感染とワクチン接種で)免疫を獲得した国民が多く、第6波の時より規模は大きくないだろう」と予測した。第6波の時は、ピーク時の一日の新規感染者は約18万人に達した。

このような中、米国や欧州などで流行している新型変異株が、国内でも拡大の兆しを見せている。第6波を主導したBA.5より伝播力と免疫回避力が強いと知られている「BQ.1」と「BQ.1.1」に感染した事例が増えている。先週(16~22日)、国内の新型コロナの感染者のうち2.5%がBQ.1.1の感染者で、先週の0.4%から6倍に増加した。同期間、BQ.1も感染の割合は0.5%から1.2%に増えた。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は、「二つの変異株が、冬の流行を主導する優勢種で最も有力だ」と述べた。

ますます寒くなる天気も、懸念すべきことだ。通常、ウイルスは低温でより長く生存する。さらに寒くなると、「3密(密閉・密集・密接)」の環境が形成され、ウイルスの伝播が活発になる。インフルエンザが疑われる患者も、先週(16~22日)の外来患者1000人当たり7.6人で、その前週(9~15日)の6.2人より増えている。


キム・ソヨン記者 ksy@donga.com