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元米統合参謀本部議長「北朝鮮の核兵器使用可能性、過去最高」

元米統合参謀本部議長「北朝鮮の核兵器使用可能性、過去最高」

Posted October. 11, 2022 08:38,   

Updated October. 11, 2022 08:38

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、戦術核部隊訓練で韓国を狙った核の脅威を露骨に表している中、米国では北朝鮮の核兵器使用の可能性が、韓半島の緊張が最高潮に達した2017年より強まっていると懸念する声が出ている。

マイケル・マレン元米統合参謀本部議長(写真)は9日(現地時間)、米ABCの番組に出演し、「北朝鮮の(最近のミサイル)実験を見ると、(核戦争の危機が)近づいている」と述べた。さらに、「今年、北朝鮮は過去最多の(ミサイル)発射実験を強行している」とし、「(核戦争の)能力を持っている可能性が高い」と強調した。また、「最終的にそれ(核兵器)を使用できるかという質問に帰結する」とし、「そのような面で、私たちは5年前よりも危険な状況に直面している」との考えを示した。北朝鮮の核弾頭の小型化やミサイル再進入技術などがすでに完成段階にある可能性を提起し、北朝鮮が核兵器を使用する可能性を懸念しなければならないと指摘したのだ。

特にマレン氏は、「北朝鮮が実際に核弾頭を搭載したミサイルを発射するという意味か」と問われ、「私はその可能性が5年前よりも大きくなったと考える」と強調した。

マレン氏は、「正恩氏がこの時点で自身の(挑発)経路を変えるとは見ていない」とし、「北朝鮮核問題の解決に向けて、中国の習近平国家主席が圧力を加えるなど、中国が介入しなければならない」とも述べた。

先に同番組の放送に出演した米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は、「(正恩氏は)明らかに核の野望を捨てていない」とし、「私たちはすべての(軍事的)能力を域内に配備し、必要な時に動員する準備をしなければならない」と述べた。

しかし、米国の一部では、北朝鮮に核放棄を要求することが非現実的であるため、北朝鮮の核兵器の存在を認め、非核化交渉ではなく軍縮交渉に目標を転換しなければならないという主張もある。米カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ上級研究員は、英紙フィナンシャル・タイムズに、「(北朝鮮核交渉で)非核化にこだわることは失敗どころか茶番になった」とし、「北朝鮮はすでに勝った。苦い薬だが、ある瞬間、私たちはその薬を飲まなければならない」と強調した。そして、「米国が北朝鮮の核保有の事実を認めることを遅らせれば遅らせるほど、北朝鮮の武器庫は大きくなり精巧になるだろう」と警告した。


洪禎秀 hong@donga.com