深まる秋、ソウル都心で韓国国内外の有名芸術家たちの公演が開かれる。
今年で22回目を迎えたソウル国際公演芸術祭(SPAF)が、6~30日、ソウル鍾路区大学路(チョンノグ・テハクロ)の主要劇場と中区(チュング)の国立貞洞(チョンドン)劇場のセシルで開催される。
今年の芸術祭の話題は「転換」。チェ・ソッキュ芸術監督は、「パンデミック以降変化する社会で、転換は適切なテーマだ」とし、「気候変動と環境、世代、ジェンダーなどに対する芸術家たちの苦悩を感じることができるだろう」と話した。今回の祭りには、演劇と舞踊をはじめ、多元芸術、実験劇など、公演23本が行われる。
目を引くのは、15日に開かれる韓国・ドイツ芸術家の共同体であるプリズマの「チンチャンチョンソナタNo.1」。演劇と現代音楽、舞踊、視覚芸術を混ぜた実験劇で、昨年、ドイツ政府の後援で初演された。ドイツ語では「ジャンケンポン」を意味するチンチャンチョンは、西洋では中国語を下手に真似して東洋人を卑下する表現としてよく使われる。公演は、パンデミックでアジア人に対する嫌悪が浮き彫りになった欧州社会で、移民者たちが体験する人種差別を扱った。
78歳と23歳のダンサーが出演するR.A.M.a.の「ジェネレーション:自画像の決闘」(21~23日)も、注目に値する。フランス出身の振付師Fabrice Ramalingomの作品で、2人のダンサーが体で世代間の対立や闘争、つながりを表現する。今年7月、世界的な芸術祭であるアヴィニョンフェスティバルで「アヴィニョンオフ」として披露された。アヴィニョンオフとは、正式出品作ではなく劇団で別に披露する公演だ。
大学路アルコ芸術劇場の大劇場で初演されるドキュメンタリー演劇「島の物語」(20~23日)は、済州(チェジュ)4・3事件を扱う。演出家が関連地域を取材し、生存者と研究者にインタビューして戯曲を完成させた。劇団「突破口」の「地上の女たち」(27~30日)と劇団「海と文化を愛する人々」の「サンキュー、ドンキホーテ」(20、21日)も関心が高い。お問い合わせは02-2098-2983まで。
李知訓 easyhoon@donga.com