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尹大統領「記事を詳しく読む時間もない」、検察の李在明氏出頭要求に距離を置く

尹大統領「記事を詳しく読む時間もない」、検察の李在明氏出頭要求に距離を置く

Posted September. 03, 2022 07:44,   

Updated September. 03, 2022 07:44

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は2日、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の検察召喚問題と関連し、「今は大統領として経済と民生が優先」と即答を避けた。野党第1党の代表に対する捜査問題に対応しないという意味だ。大統領室も李氏の問題については徹底して口を閉ざしている。

尹大統領は同日、龍山(ヨンサン)大統領室庁舎入りの際、「李代表が検察から召喚通知を受けたがどのように見るか」と取材陣に問われ、「刑事事件については私も皆さんと同様、メディア報道を通じて知るが、記事を詳しく読む時間もない」と一蹴した。

尹大統領のこのような反応は、野党が主張している「大統領室の下命捜査」論議に巻き込まれないという意図があるとみられる。尹大統領の検察在職時代の側近らが現在、検察捜査と法務行政を主導しているため、不要な議論に巻き込まれないということだ。大統領室関係者は、李氏の召喚通知の事実が伝えらえた前日(1日)にも、「検察の捜査は大統領室が答える性格のものではない」と話した。

李氏の検察捜査をめぐって与野党の対立が激化し、尹大統領と李氏の会合も自然に延期になる可能性が高まったという観測が流れている。尹大統領は先月30日、李氏の就任を祝うために電話し、「近いうちに良い席を設ける」と話した。しかし、李氏の検察捜査により、大統領室と野党の双方が会合について発言を控えるムードだ。与党関係者は、「このような状況で会うことは、尹大統領にも李代表にも負担だろう」とし、「そのうえ与党『国民の力』の内紛も完全に解消されていないという点を考慮すると、大統領と与野党指導部の会合は延期になる可能性がある」と話した。


張寬錫 jks@donga.com