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木星のオーロラ、ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影

木星のオーロラ、ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影

Posted August. 24, 2022 09:18,   

Updated August. 24, 2022 09:18

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人類史上最大で最強のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が太陽系で最大の惑星である木星の姿を鮮やかに捉えた。

米航空宇宙局(NASA)が22日(現地時間)に公開したJWSTの撮影写真には、木星の南・北極大気の上に形成されたオーロラや赤道付近の環、小さな衛星などが写っていた。これまで見ていた木星の写真と色が異なる。赤色、黄緑色、青色の3つの特殊赤外線フィルターを持つJWSTの近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影したものを可視光の領域に合わせて波長が長いものは赤色、短いものは青色に見えるようにした。

木星だけを捉えた画像では、木星の南・北極上層の大気まで伸びたオーロラが赤くあらわれた。オーロラは、宇宙から飛んで来る高エネルギー粒子が天体の磁場に沿って流れ、大気圏の粒子と衝突して光を出す現象だ。オーロラの周囲の黄緑色の煙霧とその下深くの雲に反射する光は青色だった。

このほか、木星の光の100万分の1しかないかすかな環や環の左端の木星の衛星「アマルテア」と「アドラステア」も観測された。木星には10個の衛星があるが小さいため、大きな「イオ」を除いて研究が難しかった。

JWSTが捉えて地球に送信するデータは、画像ではなく光の明るさに関するものだ。光、輝度のデータを基に科学者が加工して写真にする。今回の写真を加工した米カリフォルニア大学バークリー校名誉教授で惑星天文学者のイムケ・デ・ペイター氏は、「正直言ってこれほど素晴らしいとは全く予想していなかった」とし、「1つの画像で木星の詳細な特徴とともに環や小さな衛星、銀河まで見ることができるとは驚くべきことだ」と話した。

JWSTは昨年12月25日に打ち上げられた後、地球から150万キロ離れた「第2ラグランジュ点」に位置を定めた。星の生成と消滅、銀河の進化などを示す光の画像を送るなど、本格的な科学観測の任務を遂行している。


コ・ジェウォン東亜サイエンス記者 jawon1212@donga.com