「BTS(防弾少年団)が韓国戦争参戦勇士のためのコンサートをしてくれたら、どれだけ素敵でしょうか?」
米国ニュージャージー州バーリントン郡教育庁のボビー・ダウンズ教育サービス局長(写真)は25日(現地時間)、東亜(トンア)日報のインタビューで、「韓国の『クール(Cool)な』文化を歴史と結び付けることができれば、より多くの米国の学生が韓国戦争を知ることになるだろう」とし、このように話した。ダウンズ局長は2016年から韓国戦争遺業財団と韓国戦争教育資料を発行し、米国の歴史と社会科の教師に韓国戦争史と意味を伝えている。
ダウンズ局長がこのような取り組みをしているのは、韓国戦争参戦勇士である母方の祖父の故チャールズ・メイナーさんの影響が大きいという。メイナーさんは1950年7月、真っ先に韓国の地に足を踏み入れた米陸軍第24師団19連隊所属で熾烈な金剛(クムガン)戦闘を戦った。負傷しながらも、北朝鮮軍の機関銃を無力化させて銀星勲章を受章した。引退後はフロリダに韓国戦争記念碑を建てるなど参戦勇士のために奉仕し、1998年に亡くなった。
ダウンズ局長は、「韓国戦争を勉強しながら、このような遺産を広く共有することが母方の祖父を称え、多くの参戦勇士に尊敬を表する道だと考えた」と語った。その上で「多くの米国の学生は『イカゲーム』やKポップ、韓国映画、テレビドラマで韓国についてよく知っているが、韓国戦争が起きたことと結びつけるまでには至っていない」と話した。ダウンズ局長は、「韓国政府が韓国戦争教育資料をシェアしてくれれば、大きな力になるだろう」と語った。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com