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WHO「欧州の感染者が6週間で3倍に」、毎週3000人死亡

WHO「欧州の感染者が6週間で3倍に」、毎週3000人死亡

Posted July. 21, 2022 09:02,   

Updated July. 21, 2022 09:02

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世界保健機関(WHO)は、この6週間で欧州での新型コロナウイルス感染症の感染者が3倍に増加したと、19日(現地時間)明らかにした。死者も毎週3000人あまりずつ出ている。秋冬に入ると、新型コロナの再拡散がさらに深刻になるだろうという懸念もある。

WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は同日の声明で、「新型コロナのオミクロン株の下位株であるステルスオミクロン(BA.2)とBA.5が、欧州の53ヶ国で急速に広がっている」と話した。先週、欧州での新型コロナの新規感染者は約300万人で、同期間、世界の感染者の半分を占めた。今回の変異株は、これに先立ったデルタ株などより致死率は低いが、あまりにも急速に広がって感染者が急増し、入院率は2倍に増えた。

欧州での新型コロナの再拡散は、BA.2とケンタウロス株(BA.2.75)のようなオミクロン株の下位株が主導している。ケンタウロス株は、韓国をはじめ10ヵ国あまりで広がっている。感染者が長期間後遺症に苦しむ「ロングコビッド」の懸念も高まっている。米国は、ファイザーやモデルナのようなコロナワクチンの開発会社に変異株ワクチンの開発を要請した。

クルーゲ局長は、「医療システムが大きな圧迫を受けている。緊急措置を取らなければならない」とし、「秋まで待てば遅すぎる」と警告した。それと共に、4回目のワクチン接種やマスク着用などの防疫を強調した。一部の国はマスク着用義務を解除したが、クルーゲ局長はマスクをつけた自分の写真をツイッターに掲載し、「義務ではないからといって使うなということではない」と強調した。続いて「ヨーロッパのほとんどの国は、コロナ検査を中断するか減らしているが、これは危険な死角地帯を作ることだ」と批判した。

警戒心の減少に対する懸念も示した。クルーゲ局長は、「人々は私に『本当にウイルスが戻ってきたのか』と尋ねる」とし、「それらは消えなかった。依然として悪く致命的であり、命を奪っている」と述べた。また、各国がウクライナ戦争とインフレに対処するのに忙しいだろうが、依然として医療に投資しなければならない状況だと指摘した。


李恩澤 nabi@donga.com