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IMF専務理事「景気後退の危険、来年さらに深刻」と警告

IMF専務理事「景気後退の危険、来年さらに深刻」と警告

Posted July. 08, 2022 09:43,   

Updated July. 08, 2022 09:43

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国際通貨基金(IMF)専務理事は、景気後退の可能性を排除できないとし、「今年も大変な年になるだろうが、景気後退のリスクは来年はさらに高まるだろう」と警告した。同時多発的な景気後退のシグナルにもかかわらず、米連邦準備制度(FRB)は今月も、少なくともビッグステップ(0.5%ポイント引き上げ)以上の利上げの踏み切りを予告している。

IMFのクリスタリーナ・ゲオルギエワ専務理事は6日(現地時間)、ロイター通信とのインタビューで、「(今月末の発表で)今年の世界経済の成長率を下方修正する」と明らかにした。IMFは4月も、1月の成長率の予測値(4.4%)から0.8%下落した3.6%へと成長予測値を見直した。

ゲオルギエワ専務理事は、「世界経済に重大な闇が垂れ込めている」とし、4月以降のインフレの拡大や急激な金利引き上げ、中国経済の成長減速、ロシアに対する西側諸国の制裁などを成長率下方修正の理由として挙げた。景気後退が現実化すれば、世界経済は1980年代初頭以降、40年ぶりに二番底(景気後退後、一時的に好転し、再び後退が現れる現象)に陥る。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、景気減速を甘受してでもインフレを抑えるため、さらに「緊縮政策(restrictive policy)」に踏み切ると明らかにした。FRBが同日公開した先月14日と15日の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議の議事録によると、大半の出席者は今月末に基準金利を0.5%ポイントや0.75%ポイント引き上げるのが適切だと判断した。議事録に「インフレ」のみ90回余り言及されるなど、FRBは強力な物価安定の基調から脱しないことを明確にした。


金玹秀 kimhs@donga.com