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構想と抽象を行き来しながら自由に、ドイツ出身画家ダニエル・リヒター氏の個展開催

構想と抽象を行き来しながら自由に、ドイツ出身画家ダニエル・リヒター氏の個展開催

Posted June. 22, 2022 09:08,   

Updated June. 22, 2022 09:08

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ドイツの絵家ダニエル・リヒターの個展「私の狂った隣人」がソウル江西区(カンソグ)にあるスペースKで23日開かれる。今回の展示には2000年から最近まで描いた構想画と抽象画25点が展示される。時期別に急変する作家の画風が特に目を引く。リヒターは、「すでにやってみたことを繰り返すのは、この上なくつまらない」と話した。

公園に集まった麻薬中毒者をモチーフに、大きな木の下に人がいる姿をぼかした色塗りで表現した「Taunus」(2000年)は、自身の名を世界に知らせた代表作だ。

新聞記事や映画、広告イメージを再解釈した作品も印象的だ。マールボロの広告に登場するマールボロマンとカウボーイを描いた「Hey Joe」(2011年)は、消えた過去のロマンを表現した。クモの巣に足がかかって塀を抜け出せない姿を描いた「Forever」(2013年)は都市の中の個人の疎外をいう。

最近の作品では単純なスタイルに方向を変えた。第1次世界大戦当時、足を失った二人の少年兵が松葉杖をついて歩いていく写真を参照して描いた「涙と唾」(2021年)は単純化された線と色を強調した抽象画だ。9月28日まで。8000ウォン。


キム・テオン記者 beborn@donga.com