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尹大統領、月末のNATO会議出席が有力…実現なら韓日会談の可能性も

尹大統領、月末のNATO会議出席が有力…実現なら韓日会談の可能性も

Posted June. 06, 2022 09:32,   

Updated June. 06, 2022 09:32

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、29、30日にスペイン・マドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席を検討していることが確認された。これに先立ち、バイデン米政権は、NATOとアジア同盟国間の協力を強化するとし、首脳会議に韓国や日本などアジア同盟国が出席すると明らかにした。尹大統領が首脳会議に出席すれば、中国包囲を図るNATO加盟国に同調してどのようなメッセージを出すか関心が集まる。また、韓日首脳会談が実現するかも関心事だ。

5日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、大統領室は今月初め、マドリードに移動の点検などのための調査団を送った。警護チームや儀典チーム、国民疎通官室の関係者などで構成された調査団は、現地の宿泊施設や移動などを点検したという。

尹大統領がNATO首脳会議に出席すれば、就任後初の海外訪問になる。大統領室関係者は、「初の海外訪問は象徴性があるため、(NATO首脳会議が)適しているのか、国益に合致するのかなどを検討している」としながらも、「訪問が確定した段階ではない」と述べた。ただ、大統領室は内部的には出席する方向で進めており、大統領の日程などを調整しているという。

バイデン政権は、NATO首脳会議で、ロシア、中国の急速な軍事化に対応するための新戦略概念を採択すると既に発言している。政府関係者は、「米中対立が激しくなる中、ウクライナ事態まで起こったことで、今回のNATO首脳会議は中ロに対する非難の場になるだろう」とし、「尹大統領が出席する場合、加盟国のメッセージにどのように呼応するか慎重に検討する」と伝えた。

日本の共同通信は4日、日本政府関係者を引用して、岸田文雄首相がNATO首脳会議に出席する方向で検討していると報じた。韓国政府が、NATO首脳会議での韓日首脳会談の開催を日本側に打診しているとも伝えた。韓日首脳会談が実現すれば、2019年12月の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領、安倍晋三元首相の会談以来。これと関連して大統領室関係者は、「尹大統領が首脳会議に出席すれば、各国の首脳と自然に会うことができるのではないか」とだけ話した。


チャン・グァンソク記者 東京=イ・サンフン特派員 jks@donga.com · sanghun@donga.com