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「驚きがあって美しい」 欧米の出版関係者が語る韓国文学の魅力

「驚きがあって美しい」 欧米の出版関係者が語る韓国文学の魅力

Posted June. 01, 2022 07:32,   

Updated June. 01, 2022 07:36

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1日から5日まで開かれる今年のソウル国際図書展では、各国の出版関係者らとの交流が注目される。新型コロナウイルスの感染防止対策のためにオンラインや小規模な対面イベントで行われた2020、21年と違って、今年は18の海外出版社と12ヵ国47人の海外講演者がソウル国際図書展を訪れる。最近活発になった韓国文学の世界化を海外出版界はどのように見ているのか。1日、カンファレンス「韓国文学作品が世界的なスポットライトを浴びるまで」に参加した米国、カナダ、英国の出版社の韓国文学担当者3人に会った。

米ニュー・ディレクションズ・パブリッシング(1936年設立)広報理事のブリトニー・デニソン氏は、詩人金恵順(キム・ヘスン)氏の米ルシアン・ストライカ翻訳賞受賞に貢献した。トレイシー・ヒューロン編集者は、カナダのドローン・アンド・クオータリー(1990年設立)で企画編集を務めている。クリスティン・アルファーロ出版担当者は、小説家韓江(ハン・ガン)氏の『菜食主義者』を翻訳したデボラ・スミス氏が15年に設立した英ティルテッド・アクシス・プレスで働いている。

――韓国文学に初めて接した時どうだったか。

「とても面白かった。私が読んでいなかったタイプの作品がとても多かったからだ。発見する面白味と言おうか」(ヒューロン氏)

――韓国文学を紹介する理由は。

「韓国文学には驚きがあって、美しい。金恵順氏の『死の自叙伝』を例に挙げる。韓国で起きたこと(セウォル号惨事など)をモチーフにしたが、韓国人だけが読む詩だと決めつけるにはあまりにも重要な詩ではないか」(デニソン氏)

「米国とカナダでは日本文学が多く紹介されたが、韓国文学はそうではない。北米圏で韓国文学に対する需要は充分だ」(ヒューロン氏)

――イ・スジ、チョン・ボラ、ソン・ウォンピョンなど韓国作家が海外で注目されている。意味と課題は何だと思うか。

「最近、韓国文学が気になっている北米圏の読者が多い。防弾少年団、『イカゲーム』、『パラサイト』など韓国大衆文化の成長が韓国文学の海外進出を導いたのは事実。しかし、大衆文化の後光の効果を越え、韓国文学そのものが認められなければならない」(ヒューロン氏)

「韓国文学作品が続けて国際文学賞を受賞したり候補に上がるのは『諸刃の剣』になる可能性がある。国際文学賞候補に指名されたり、賞を受ければ、多くの海外読者が韓国文学を求めるだろう。しかし、国際文学賞審査委員が(国家別配分のために)他の韓国文学作品に賞を与えることを躊躇する可能性もある」(デニソン氏)

「韓国文学が海外で成功を収めるのには、『呪いのウサギ』を翻訳したホ・ジョンボム(アントン・ホー)氏のような翻訳家の努力が大きい。最近数人の韓国翻訳家と仕事をしているが、彼らは翻訳だけでなく作品を知らせることにも最善を尽くす。立派な翻訳家を育ててこそ、韓国文学が成功できる」(アルファーロ氏)


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com