トッテナム・ホットスパーの孫興民（ソン・フンミン＝３０）がイングランド・プレミアリーグで今季２１得点目となるゴールを決め、史上初のアジア選手得点王への期待を高めた。孫興民の活躍でトッテナムもトップ４に望みをつないだ。
孫興民は１３日、ロンドンで行われたアーセナルとの「ノースロンドン・ダービー」で前半に相手のファウルでＰＫと退場まで誘い、後半２分には自らゴールを決めてチームの３－０の完勝を導いた。
この日の得点で３戦連続ゴールと今季２１点目を記録した孫興民は得点首位のモハメド・サラフ（３０＝リバプール、２２得点）との差を１ゴールに縮めた。ＵＥＦＡヨーロッパカンファレンスリーグでも１得点を挙げた孫興民は、シーズン通算２２ゴールを記録し、２０２０～２０２１シーズンに記録した自身のシーズン公式戦最多得点に到達した。また、孫興民のＥＰＬ２１得点は、イラン出身のアリレザ・ジャハンバフシュ（フェイエノールト）が記録したアジア選手の欧州トップリーグ得点記録に並ぶものだ。ジャハンバフシュは、２０１７～２０１８シーズンオランダ１部リーグであるエレディビシでＡＺアルクマール所属選手として、３３試合に出て２１ゴールを記録し、アジア選手では初めて欧州１部リーグの得点王を獲得した。
孫興民の２１ゴールはＰＫ無しのフィールドゴールだ。サッカー統計サイト「オプタ」によると、トッテナム選手の中で、ＰＫなしで孫興民より多くの得点を挙げた選手はハリー・ケイン（２９）が唯一だ。ケインは２０１６～２０１７シーズンに２４ゴール、２０１７～２０１８シーズン２８ゴールを記録した。
孫興民は同日、チームの３ゴールすべて関わった。前半２２分、ファウルを誘ってＰＫを得たが、ケインはキッカーを務めて成功させた。前半３３分にはアーセナルＤＦロブ・ホールディング（２７）の２度目の警告を引き出した。前半２６分にも孫興民にファウルを犯して警告を受けたホールディングは退場処分になった。ホールディングは退場になるまで４回のファウルを記録したが、いずれも孫興民を相手にしたものだった。前半３７分、孫興民のＣＫがトッテナムのロドリゴ・ベンタンクール（２５）の頭に当たった後、これを再びケインが頭で合わせて２点目を決めた。孫興民は後半２分には、直接右足でゴールネットを揺らした。
孫興民は異例にも後半２７分に交代した。孫興民の顔は不満ありありだった。トッテナムのアントニオ・コンテ監督（５３）は、「孫興民は１５日のバーンリー戦で重要な役割を果たさなければならない」と交代の背景を説明した。孫興民は「交代の瞬間、怒ったわけではない。失望しただけだ」としながらも、「もっとプレーしたかったが、監督の決定を理解する。うまく回復して（１５日の試合を）準備する」と話した。ＢＢＣは、「孫興民が後半２分、アーセナルの追撃意志を打ち砕いた」として孫興民に両チーム合わせて最高採点の８．２２点を与えた。フットボールロンドンもケインと共にチーム内最高採点の８をつけた。
トッテナムがリーグでアーセナルに３ゴール差以上で勝ったのは１９８３年４月（５－０）以来。トッテナムは２０勝５分け１１敗（勝ち点６５）で４位アーセナル（２１勝３分け１１敗、勝ち点６６）との勝ち点差を「１」に縮めた。
李元洪 bluesky@donga.com
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