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EUがロシア産石油禁輸へ、国際石油価格5%以上急騰

EUがロシア産石油禁輸へ、国際石油価格5%以上急騰

Posted May. 06, 2022 09:09,   

Updated May. 06, 2022 09:09

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欧州連合(EU)が、ロシアからの石油の輸入を禁止する方針を発表したことを受け、国際石油価格が5%以上急騰した。油類税の引き下げ幅が30%まで拡大したものの、相次ぐ石油価格の上昇の影響で体感効果はわずかになると懸念されている。

4日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)でテキサス産軽質油(WTI)の6月渡し価格は、前取引日対比5.27%上昇の1バレル107.81ドルで取引された。先月25日に1バレル100ドル以下の98.54ドルまで下がったが、再び上昇傾向に転じた。英ロンドンのICE先物取引のブレンド油7月物も、4.93%上昇の110.14ドルで取引を終えた。

国際石油価格が約5%高騰したのは、EUが6ヵ月以内にロシア産石油の輸入を段階的に禁止し、年末までに精製後の石油製品を禁止する方針を明らかにしたためだ。このような制裁案が最終合意に至れば、先月のロシア産の石炭禁輸に続く2度目のエネルギー分野の対ロシア制裁になる。

国際石油価格が上がれば、時差を置いて国内のガソリンと軽油の価格も上昇する。政府が1日から油類税の引き下げ幅を現行の20%から30%に拡大したが、石油価格の上昇が引き下げの効果を相殺する可能性が高い。ただし、5日午後2時現在、全国のガソリンスタンドの平均ガソリン販売価格は1リットル1932.35ウォンで、前日より2.12ウォン減少し、今のところ国際石油価格の上昇の影響はない。

輸入価格の変動に脆弱な韓国経済の特性上、石油高は国内の物価を引き上げることになる。統計庁が最近発表した4の月消費者物価は前年同月比4.8%上昇し、13年半ぶりの最大上昇幅を記録した。石油類価格は34.4%も急騰した。


具特敎 kootg@donga.com