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聴聞会スーパーウィーク、徹底的に検証し不適格者を除去せよ

聴聞会スーパーウィーク、徹底的に検証し不適格者を除去せよ

Posted May. 02, 2022 08:49,   

Updated May. 02, 2022 08:49

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の初の内閣を構成する韓悳洙(ハン・ドクス)首相候補や18人の長官候補らに対する国会人事聴聞会が今週本格化する。提出した資料が不十分だとして与党「共に民主党」が一度ボイコットした韓氏の人事聴聞会は、2、3日に実施される。長官候補に対する聴聞会も初日の5人を皮切りに同時に行われ、一部は来週まで続く。聴聞会スーパーウィークの幕が上がったのだ。

政権交代で攻守が代わったうえ、6月1日の地方選挙も控えている。「検捜完剥(検察捜査権の完全剥奪)」も相まって政局の主導権を握るための矛と盾の対決が激しくなる見通しだ。「共に民主党」は「19人全て退場」、「不良検証がもたらした不公正、非常識人事の大惨事」など攻勢を予告した。早くも誰々は飛ばすと意気込んでいる。次期政権で与党となる保守系の「国民の力」は、「あら探し」、「新政府発足妨害」などと言って防衛の壁を築いている。

多くの候補が、大小の道徳性論議に包まれているのが事実だ。「無欠点」候補は見当たらない。一部は、尹氏が強調する公正と常識の基準に合わないという批判も出ている。そうであればあるほど政治攻防よりも実際の真実が重要だ。聴聞会を通じて各候補に提起された様々な疑惑が一つ一つもれなく糾明され、政府高位職を務める資格があるのか判断しなければならない。

公職から退いた後、大手法律事務所から高額諮問料を受け取り、前官礼遇の指摘を受けている韓氏の場合、どのような業務を行ったのか、報酬は妥当だったのか、糾明されなければならない。2人の子どもの慶北(キョンブク)大学医学部の編入で影響力を行使したという疑惑を受けている鄭鎬永(チョン・ホヨン)保健福祉部長官候補、夫婦と子どもの家族4人が皆フルブライト奨学金を受けた金仁喆(キム・インチョル)社会副首相兼教育部長官候補の場合も真相が明らかにならなければならない。このほかにも、配偶者が家族名義の会社から不当に給与を受け取ったという疑惑、息子がオンライン賭博関連会社の役員に在職していた疑惑など、他の長官の問題も検証されなければならない。

落とすために根拠のない疑惑を提起したり小さな疑惑を大袈裟に言ったりするなど、辱めを与える聴聞会は望ましくない。無条件に候補を庇護して疑惑を曖昧にするといった態度も正しくない。公職遂行能力の検証も重要だ。聴聞会が政派を離れ、公職能力は低く道徳的な欠陥は多い不適格者を除く場にならなければならない。