
大統領府の新しい主が選出され、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も退任準備に入る見通しだ。
文氏の任期は5月9日まで。文氏は退任後、慶尚南道梁山市下北面平山村(キョンサンナムド・ヤンサンシ・ハブクミョン・ピョンサンマウル)の私邸に移る計画だ。大統領経験者の待遇に関する法律によると、大統領経験者は秘書官3人(1級1人、2級2人)と運転手1人を置くことができる。そのため、大統領府参謀の間では、すでに昨年末から梁山に同行する参謀が自薦、他薦で議論されてきた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時、金慶洙(キム・ギョンス)演説企画秘書官(当時)などが烽下(ボンハ)村に同行したことで、いわゆる「第2の金慶洙」が誰になるのか関心が集まっている。
政界では、2017年から金正淑(キム・ジョンスク)夫人を補佐してきたチェ・サンヨン第2付属秘書官が有力視されている。与党関係者は、「私邸で共に生活しなければならないため、文氏だけでなく夫人が気が置けない人でなければならない」と話した。特に、チェ氏は梁山に近い釜山(プサン)出身で、与党「共に民主党」釜山市党政策室長などを歴任し、釜山・蔚山(ウルサン)・慶尚南道の事情にも明るい。このほかにも政権発足後、一度も職責が変わらなかった李正道(イ・ジョンド)総務秘書官をはじめ、文氏と夫人をそれぞれ補佐してきた辛志娟(シン・ジヨン)第1付属秘書官、呉宗植(オ・ジョンシク)企画秘書官らが候補に挙がっている。文氏が退任後は「忘れられたい」と発言したため、大統領府や政界でない人物を起用する可能性もある。ただし、大統領府関係者は9日、東亜(トンア)日報の電話取材で、「大統領が梁山に同行する参謀について言及したことはない」と話した。梁山の私邸は、今月竣工を控えている。
大統領府は、文政府の国政運営成果などを含む国政白書を4月頃に出版する予定だ。在任期間に作成された大統領記録物の移管も進めている。文氏は任期開始から最近まで随時、作成した文書や直接使ったペン、メモなどを記録館に移管してきたという。
パク・ヒョモク記者 梁山=チェ・チャンファン記者 tree624@donga.comoldbay77@donga.com