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北朝鮮が期日前投票期間に弾道ミサイル挑発、今年9回目

北朝鮮が期日前投票期間に弾道ミサイル挑発、今年9回目

Posted March. 07, 2022 08:49,   

Updated March. 07, 2022 08:49

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北朝鮮が、3月9日投開票の大統領選の期日前投票実施期間の5日、再び弾道ミサイルを発射し、「偵察衛星開発のための重要な試験」と主張した。偵察衛星開発を大義名分に大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発を推進しているとみられている。大統領府は、国家安全保障会議(NSC)常任委員会緊急会議を開き、「北朝鮮が前例なく繰り返し弾道ミサイルを発射することを非難する」と明らかにした。

 

北朝鮮の労働新聞は6日付で、前日(5日)に発射したミサイルは偵察衛星開発のためのものとし、「衛星データの送受信、および操縦指令システムと各種の地上衛星管制システムの信頼性を実証した」と報じた。合同参謀本部によると、北朝鮮が5日、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)飛行場付近の移動式発射車両(TEL)から東海(トンヘ・日本海)上に発射した弾道ミサイルは、頂点高度560キロで、270キロ飛翔した。先月27日に発射した準中距離弾道ミサイル(MRBM)と諸元が似ている。北朝鮮は、このミサイルについて「偵察衛星用のカメラの実験」と明らかにしている。

北朝鮮が、偵察衛星開発を掲げて相次いで弾道ミサイルを発射したのは、ICBM挑発のための大義名分づくりという観測が流れている。偵察衛星の発射に必要な長距離ロケットを弾頭部だけ交換すれば、ICBMへの転用が可能だ。このため、北朝鮮のモラトリアム(一時停止)宣言の破棄が現実になりつつあるという懸念が強まっている。

大統領府は5日、徐薫(ソ・フン)国家安保室長を中心にNSC常任委緊急会議を開いた。出席者は、「ウクライナ戦争で国際的緊張が高まり、北京冬季パラリンピックや国内の大統領選の日程もあって、非常に厳重な時期」とし、「北朝鮮は、緊張を高める行為を直ちに中止せよ」と述べた。ただし、大統領府は同日も「挑発」の表現は使わなかった。


チェ・ジソン記者 パク・ヒョモク記者 aurinko@donga.com · tree624@donga.com