Go to contents

米国連大使「中国の人権侵害から目をそらそうとしてウイグル選手を聖火リレーに起用」

米国連大使「中国の人権侵害から目をそらそうとしてウイグル選手を聖火リレーに起用」

Posted February. 08, 2022 09:18,   

Updated February. 08, 2022 09:18

한국어

中国が、北京冬季五輪の聖火リレーの最終ランナーに新疆ウイグル自治区出身のスキー女子クロスカントリーの選手、ジニゲル・イラムジャン氏を起用したことについて、米政府が「人権侵害の本質から注意をそらそうとする試み」と批判した。新疆ウイグル自治区の人権弾圧などを理由に今回の五輪に外交的ボイコットに出た欧米に反撃するために、わざとイラムジャン氏を登場させたということだ。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は6日(現地時間)、CNNとのインタビューで質問を受け、「ウイグルの人々は拷問を受けており、中国による人権侵害の被害者という現実の問題から私たちの目をそらそうとする試み」と指摘した。また、「私たちは(同自治区で)ジェノサイド(集団虐殺)が行われたことを知っている。中国で反人道的犯罪が起きていることも明確にしてきた」と述べた。ウイグルの選手が聖火リレーに参加したからといって人権弾圧が消えるわけではないことを観衆も理解することが重要だと強調した。

イラムジャン氏は、4日の開幕式翌日、スキークロスカントリーの女子スキーアスロンで出場選手65人のうち43位となり、取材エリア(ミックスゾーン)にも姿を見せなかった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「ウイグルのスキー選手が五輪の『顔』になったが、翌日にはスポットライトから消えた」と指摘した。

 

米NBCのアンカー、サバンナ・ガスリー氏は、「ウイグルの選手を起用したのは、習近平国家主席の意向」とし、米国を含む西側諸国の新疆ウイグル集団虐殺の主張に対抗したものと指摘した。ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムの編集長のアンディ・ブラウン氏も「五輪に出席しなかったバイデン大統領に対する反撃であり、西側諸国へのメッセージだ」と述べた。


兪載東 jarrett@donga.com