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宋永吉代表の不出馬宣言に触発された「86グループ退陣論」、与党内で広がらず

宋永吉代表の不出馬宣言に触発された「86グループ退陣論」、与党内で広がらず

Posted January. 27, 2022 08:28,   

Updated January. 27, 2022 08:28

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与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表の次期総選挙不出馬宣言にもかかわらず、「86グループ(80年代に大学生活を送り民主化運動にかかわった1960年代生まれをこと)退陣論」が与党内でなかなか支持される気配がない。不出馬の追加的な動きはなく、退陣論をめぐって与党内から異論が出ている。

「86グループ退陣論」を最初に提起した同党の金鍾民(キム・ジョンミン)議員は26日、MBCラジオの番組で「(退陣論の)本質は古い既得権制度を勇退させること」と述べた。親文陣営(文在寅大統領系)の中核で86グループに属する金議員は、「勇退するか」という質問に「勇退問題が核心ではない。古い既得権制度を勇退させるために力を合わせて努力しよう」と答えた。人的刷新が核心ではなく、制度の改善が優先だとして一歩後退したのだ。金議員は23日には、「変化と決断が必要だ」とし、86グループ退陣を主張していた。

金議員の発言に対し、同党選挙対策委員会の金宇栄(キム・ウヨン)広報担当はフェイスブックに、「こういうのを饒舌という」とし、「口に出さないほうがかえって良い。行動しない口頭禅の政治は離反型だ」と書いた。文在寅(ムン・ジェイン)政府で大統領自治発展秘書官を務めた金広報担当も86グループの中心人物だ。

金議員が制度改善を強調したのは、宋氏の不出馬宣言にもかかわらず、参加しようとする86グループの要人がいないことも影響を及ぼしたものとみられる。同日までに不出馬の意向を明らかにしたのは、昨年に不出馬を約束した禹相虎(ウ・サンホ)議員だけだ。与党関係者は、「出馬しないという議員はまだいないようだ」と話した。むしろ、一部の重鎮議員は前日(25日)の宋氏の「同一選挙区4期連続禁止」を推進することに不満を持っているという。

このため、同党の大統領選候補、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事の最側近議員グループ「7人会」の「白衣従軍(一兵卒として従軍すること)」宣言、宋氏の総選挙不出馬宣言などを通じて、刷新の流れを継続しようとした同党の計画にも支障が生じた。李氏側関係者は、「『曺国(チョ・グク)守護』の先頭に立った当選1、2回の議員のグループからも反省と刷新の宣言が出されることを期待したが、容易ではなさそうだ」と話した。


朴訓祥 tigermask@donga.com · 姜聲煇 yolo@donga.com