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香港の独立系メディア、シチズン・ニュースが廃刊へ

香港の独立系メディア、シチズン・ニュースが廃刊へ

Posted January. 04, 2022 08:10,   

Updated January. 04, 2022 08:10

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香港の独立系オンラインサイト、シチズン・ニュースが2日、廃刊した。日増しに強まる当局の言論弾圧で、規模が大きな報道機関が次々に廃刊し、これ以上持ちこたえることが不可能だと判断したとみられる。昨年6月の香港最大の日刊紙「リンゴ日報」、昨年12月29日の有名オンラインメディア「立場新聞(スタンド・ニュース)」に続き、約半年の間に3つの独立系メディアが廃刊し、香港の言論の自由が事実上、消えたと懸念されている。

シチズン・ニュースは2日、フェイスブックに、「危機において船に乗った皆の安全を最優先しなくてはならない。重い気持ちで廃刊を発表する」と理由を明らかにした。ジャーナリズムの精神を継承して大衆に奉仕したかったが、この2年間、香港社会の変化とメディアを取り巻く環境の悪化で、シチズン・ニュースという小さな船が激しい風浪にさらされたとも説明した。

設立者で編集局長のクリス・ヨン氏は3日、記者会見を開き、「廃刊の決定は短い期間になされた。私たちが危険にさらされる恐れがあった」と明らかにした。特に決定的な廃刊のきっかけは、4日前に廃刊した立場新聞の選択だったとも述べた。リンゴ日報と立場新聞はいずれも廃刊直前に前・現職の幹部が次々に逮捕され、会社の資産まで凍結されたことで、廃刊を余儀なくされた。関係者にこのような経験はさせられないと考えたとみられる。

シチズン・ニュースは2017年1月1日に創刊した、職員40人規模の小規模のオンラインメディア。自由、開放性、多様性、包容性などを追求し、19年の「逃亡犯条例改正案」反対、2020年の香港国家安全維持法反対デモで民主陣営の声を忠実に伝えた。


李恩澤 nabi@donga.com