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インドネシアが石炭輸出を1カ月禁止、韓国などの輸入国は不安

インドネシアが石炭輸出を1カ月禁止、韓国などの輸入国は不安

Posted January. 03, 2022 09:19,   

Updated January. 03, 2022 09:19

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世界最大の石炭輸出国であるインドネシアは、自国の需給不足で1月の1カ月間、石炭輸出を禁止した。このため、石炭の国際価格の引き上げや、韓国などの主要輸入国の需給不安が懸念されている。

2日、ロイターやAFP通信などによると、インドネシア・エネルギー鉱物資源部は1日、「電気需要の増加で、電力供給が中断する危険があるため、今月31日までに石炭輸出を禁止する方針だ」とし、「このように決定しなければ、1万850メガワットを生産できる20の発電所が『シャットダウン』になる」と明らかにした。インドネシア政府は現在、輸出に向け、船舶に積載された石炭も国内発電所に返すように指示したという。

AFP通信は、インドネシアの今回の決定は内需供給の低迷によるものだと説明した。暖房用の需要が多い冬が始まるなか、中国などの主要国がインドネシア産の石炭輸入を増やしたのが主な原因となっている。中国は、反中政策を推進してきた豪州に対する経済報復措置で、2019年に石炭輸入を中止し、代わりにインドネシアからの輸入量を増やしてきた。

世界最大の石炭輸出国であるインドネシアの輸出中止の措置を受け、石炭の国際価格の引き上げや供給網への支障などが予想される。インドネシア産石炭の主要輸入国は韓国、中国、インド、日本などだ。韓国の石炭輸入量のうち、インドネシア産の割合は20%程度だという。

インドネシア最大手銀行のマンディリ銀行のアマット・ジュディ・ドウィクスマ・アナリストは、石炭備蓄量が減り、今後数週間、国際石炭価格が値上がりするだろうと見込んだ。氏は「グローバル供給網の不確実性の中で、石炭需要がロシア、豪州、モンゴルに集中する可能性がある」と見通した。


金聖模 mo@donga.com