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権力継承10年の金正恩氏、労働党中央委員会総会を開催

権力継承10年の金正恩氏、労働党中央委員会総会を開催

Posted December. 29, 2021 08:34,   

Updated December. 29, 2021 08:34

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の主宰で、朝鮮労働党中央委員会第8期第4回総会が27日、開催された。正恩氏が年末に総会を開いたのは2年ぶり。政権10年目を迎える正恩氏が、総会で対南・対米メッセージを出す可能性もあるため、任期末に文在寅(ムン・ジェイン)政府と南北対話の突破口を開くことができるのかに関心が集まっている。

労働新聞は28日、総会の開催を伝え、「金正恩総書記が参加し、政治局の委任によって司会をした」と明らかにした。総会の議題は具体的に明らかにせず、「主要党および国家政策執行の実態を決算し、党と人民の闘争を勝利の次の段階に強力に引き渡す戦略戦術的方針と実践の課題を討議・決定する」とだけ伝えた。

正恩氏は、総会での演説を通じて新年の構想を明らかにするものとみられる。特に正恩氏が、韓米が調整中の終戦宣言と関連してどのような立場を出すのか関心が集まっている。正恩氏は9月の最高人民会議では終戦宣言と関連して、「北南間の不信と対決の火種になっている要因をそのままにしては、終戦を宣言するとしても敵対的な行為が続くだろう」と明らかにした。その後、韓国政府は米国と終戦宣言の文言を協議し、最終段階に入っているという。正恩氏が総会で立場を明らかにする場合、年初に南北対話が実現する可能性もある。

 

メディアが同日公開した写真で、正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長は、主席団ではなく、会場の最前列に玄松月(ヒョン・ソンウォル)副部長と並んで座った。与正氏は最近、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の追悼式で呼称の順が上がり、再び政治局入りした可能性が提起された。約4日間続く総会で、与正氏の公式の地位も確認されるものとみられる。

統一部当局者は、今回の総会と関連して、「北朝鮮が来年に設定する主な対内政策目標、感染防止対策緩和の有無、対外政策に特に注目している」と明らかにした。また「韓国政府は対話と協力を通じた韓半島の平和と南北関係の発展に向けて一貫した推進意思を明らかにしており、バイデン米政権も同じ立場であるため、北朝鮮が南北米間の対話協力を実施する方向で選択することを期待している」と強調した。


崔智善 aurinko@donga.com