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三星電子、2倍速いSSDで圧倒的1位を維持

三星電子、2倍速いSSDで圧倒的1位を維持

Posted December. 24, 2021 08:58,   

Updated December. 24, 2021 08:58

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三星(サムスン)電子は、サーバーをはじめとする政府、企業単位の電算網構築に使われる高性能ソリッドステートドライブ(SSD)「PM1743」を開発し、来年初めに量産に着手すると、23日明らかにした。

SSDは、電源が切れるとデータが消えるDラムとは異なり、電源がなくてもデータを保存できるNAND型フラッシュメモリを使った保存装置だ。パソコンではハードディスクドライブ(HDD)を代替しており、政府、企業等で大規模なサーバー構築に向けた需要が高まっている。

PM1743は、以前のモデルよりデータの読み取りや書き込みの速度が2倍近く向上した。電力効率は30%改善された。三星電子は人工知能(AI)、メタバース(3次元仮想現実)、クラウド産業で同製品の需要が大きいと見ている。世界各地から多くの人がアクセスして資料交換や保存を行い、コンテンツを利用するため、性能が良くセキュリティが強力なサーバーが必要となる。

PM1743は、データ入出力規格の「高速入出力インターフェース(PCIe)5.0」をベースに、従来の4.0より1秒で伝送できる最大データ量が2倍多い。複数のSSDで構成されたサーバーが安定的に作動するため、片方のポート(SSDデータの入出力装置)に問題が生じても残りのポートでデータをやり取りできるようにポートを2つ備えている。独立したセキュリティプロセッサを採用し、外部からのセキュリティ攻撃と情報偽造を防止する。PM1743は来年1月、米ラスベガスで開かれるCES2022で革新賞を受賞する。

市場調査会社オムディアによると、三星電子は世界SSD市場で今年第3四半期(7~9月)基準のシェアが41.2%で1位を守り、2位の米インテル(11.6%)を大きくリードしている。今年、191億ドル(約22兆6700億ウォン)規模のサーバー向けSSD市場規模は、2025年は336億ドルに上る見通しだ。インテルSSD事業は、SKハイニックスが2025年までに完全買収する予定であるため、韓国のSSDシェアは半分を超える。


徐亨錫 skytree08@donga.com