孫興民が２ヵ月ぶりリーグ戦５点目、トッテナムは６位に

孫興民（孫興民＝２９、トッテナム・ホットスパー）がオウンゴールを誘い、勝負を決めるゴールを奪う「ワンマンショー」を見せ、チームの完勝をけん引した。孫興民がイングランド・プレミアリーグ（ＥＰＬ）で得点を挙げたのは約２ヵ月ぶりのこと。

トッテナムは３日、ロンドンの本拠トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた今季ＥＰＬ第１４節でブレントフォードを２－０で下して完勝を収めた。この日の先制ゴールは孫興民から始まった。先発出場した孫興民は前半１２分、ゴール前に向けて左足のクロスを上げたが、ボールをクリアしようとしたブレントフォードＤＦセルジ・カノスの頭に当たってオウンゴールになった。

孫興民は１－０でリードしていた後半２０分、カウンターの場面でトッテナムのＤＦセルヒオ・レギロンが左側から上げたクロスを右側から駆け込んでゴールを決め、勝負を分けた。孫興民がＥＰＬで得点を挙げたのは、１０月１８日のＥＰＬ第８節ニューカッスル戦以来５試合ぶりのこと。今季リーグ戦で５点目を記録した孫興民は、「素晴らしい試合だったし、仲間のおかげで美しいゴールを決めることができた、まだ直すべき点が多いが、（アントニオ）コンテ監督体制下ではすべての選手が自分がどの位置でプレーしなければならないかよく知っている」と話した。

孫興民は同日、ゴールを入れた後、クモの糸を発射する「スパイダーマン」パフォーマンスを披露した。このパフォーマンスは最近、公開を控えた映画「スパイダーマン：ノーウェイ・ホーム」の主演トム・ホランドが自らトッテナムのファンであることを公開したことへの感謝の意味があると、地元メディアは解釈した。ホランドは先月、ユーチューブを通じてトッテナムへの愛情を語った。

同日、地元メディアも一斉に孫興民の活躍に注目した。英ＢＢＣは孫興民にトッテナム選手のうち最も高い６．８６点を、スカイスポーツは７点を与えた。「ミラー」は、「孫興民がゴールを決めて観客からスタンディングオベーションを受けた」とし、「孫興民のゴールでトッテナムは今季に初めて２点差の楽勝を味わった。コンテはトッテナム赴任後、久しぶりに笑みを浮かべた」と報じた。孫興民はまた、公式ホームページでのファン投票で選ばれる「キング・オブ・ザ・マッチ」でも６１．５％を得票して１位になった。今季に「キング・オブ・ザ・マッチ」に選ばれたのは５度目。

トッテナムは勝ち点２２でリーグ６位に浮上した。コンテ監督は、「ボールを所有していなかった時も相手にプレうをかけるなど、私が見たかった試合だった。特に今日の孫興民の２点目は本当に素晴らしかった」とし「勝ち点３を取るのは容易ではなかったが、われわれの勝利への意志は相手より強かった」と話した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com