79歳のバイデン米大統領が高齢などを理由に再選をあきらめる場合、民主党の2024年の大統領選候補の中で、ハリス副大統領(57)とオバマ元大統領の夫人、ミシェル氏(57・写真)が先頭圏を形成するという世論調査の結果が出たと、政治ニュースサイト「ザ・ヒル」が28日、伝えた。特に、ミシェル氏はこれまでも数回、大統領選出馬の可能性を否定しているにもかかわらず、依然として人気を得ていることが明らかになった。
ザ・ヒルと世論調査会社「ハリスX」は18、19日、「バイデン氏が次期大統領選に出馬しない場合、民主党候補に誰を支持するか」を調査した。その結果、ハリス氏が13%の支持を得て、ミシェル氏(10%)がその後に続いた。
バーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、コリー・ブッカー上院議員、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長、ピート・ブティジェッジ運輸長官らは、皆5%未満の支持だった。また、36%は「誰を支持するかわからない」、13%は「質問項目にいない他の候補を支持する」と答えた。
特に、ミシェル氏が大統領選候補に期待されている点が注目される。ミシェル氏は、「家族の世話をして平凡な日常を過ごしたい」とし、これまで数回公職に就かない意向を表明してきた。しかし、2016年の大統領選で共和党のトランプ氏が勝利すると、民主党内で大衆的認知度と人気が高いミシェル氏が出なければならないという声が絶えなかった。昨年の大統領選でも、バイデン氏のランニングメイト候補に名前が挙がった。特に、アフガニスタンからの軍隊撤収の混乱、物流大乱などでバイデン政権の支持率が急激に下がり、強力な次期候補であるハリス氏も共に打撃を受け、これによりミシェル氏が反射利益を得ているとみられる。
兪載東 jarrett@donga.com