Go to contents

リビア大統領選、カダフィ氏の息子が立候補… ICC 「逮捕状は有効」

リビア大統領選、カダフィ氏の息子が立候補… ICC 「逮捕状は有効」

Posted November. 16, 2021 08:33,   

Updated November. 16, 2021 08:33

한국어

49年間リビアで独裁的な統治を続けたカダフィ大佐(2011年死去)の息子のセイフイスラム氏(49・写真)が来月のリビア大統領選に出馬する見通しだと、AP通信などが14日、報じた。

AP通信などによると、リビア選挙管理委員会は同日、セイフイスラム氏の候補登録を受け付けたと、オンライン声明を通じて明らかにした。セイフイスラム氏は今年7月、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、「イタリアに油を輸出してイタリアの半分を明るくしているが、   

私たちは停電を体験している」とし、経済難に苦しむリビアの現状を批判した。

 

セイフイスラム氏はカダフィ大佐の次男で、カダフィ大佐の生前に政府の公式的な職責は担わず非営利組織で活動したが、有力な後継者とされた。2008年に英ロンドン大経済政治学院(LSE)で民主主義関連の論文を書いて博士学位を取得した。

セイフイスラム氏の没落は父親の失脚と共に起こった。国際刑事裁判所(ICC)は、人道に対する罪でセイフイスラム氏に11年に逮捕状を出している。ICC側は、セイフイスラム氏の立候補届け出のニュースに、「逮捕状は有効」と説明した。ICCとは別にリビアの裁判所でもセイフイスラム氏に対する欠席裁判が行われ、15年に死刑が宣告された。セイフイスラム氏は父親が失脚した年に民兵隊に捕えられ、今年6月まで拘禁されていた。セイフイスラム氏側は、大統領選で勝利する場合、交渉を通じてこれを無効にできると見ているという。

リビア大統領選は来月24日に行われる。22日が締め切りの立候補登録で、届け出たのはセイフイスラム氏が初めて。セイフイスラム氏のほかに東部地域を支配している元国軍将校のハリファ・ハフタル氏や、アブドゥルハミード・ドベイバ暫定首相らが立候補するとみられている。セイフイスラム氏の大統領候補の資格に異議が提起される場合、リビア選挙管理委員会が職権で取り消すこともできる。

同紙は7月のインタビュー当時、リビアで行われた世論調査を引用して、セイフイスラム氏に対するリビア国民の信頼度が57%にのぼると伝えた。リビアは14年に内戦が起こり、国際社会が介入して大統領選挙が行われることになった。


黃聖皓 hsh0330@donga.com