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ベラルーシ、国営旅行会社を動員して移民に「亡命パッケージ」販売

ベラルーシ、国営旅行会社を動員して移民に「亡命パッケージ」販売

Posted November. 12, 2021 08:40,   

Updated November. 12, 2021 08:40

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欧州連合(EU)の制裁に、移民を送ることで報復しているベラルーシが、国営旅行会社を動員して移民に欧州連合(EU)行き「亡命パッケージ」を販売していると、米紙ワシントン・ポストなどが10日付で報じた。イラク、シリア、アフガニスタン出身の移民にベラルーシの首都ミンスクの航空券、ベラルーシのビザ、ポーランドへの越境の方法などのパッケージ商品を販売しているということだ。

ドイツのメディアも同日、トルコなどから1日1000人を超える移民がEU国家に行くために少なくない費用をかけてベラルーシやロシアの飛行機に乗ってミンスクに集まっていると伝えた。ポーランド当局は、ベラルーシがこのような「移民送出商売」を通じて数千万ドルを得ていると見ている。

EUは、移民をベラルーシに連れて来る航空会社や旅行会社への制裁を検討する一方、国境を守るためにポーランドを支援すると明らかにした。シャルル・ミシェル欧州理事会常任議長は10日、ポーランド・ワルシャワでポーランドのモラヴィエツキ首相に会い、「EUの国境を守るために物理的インフラをEUの財源で設置することは法的に可能だ」と話した。ベラルーシと国境を接するポーランド、ラトビア、リトアニアは、不法越境を阻止するとし、国境に障壁を作るためにEUの支援を要請した。しかし、欧州委員会のウルズラ・ フォン・デア・ライエン委員長はこれに対する支援は難しいと難色を示していた。

ベラルーシのスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ、オーストリアのエルフリーデ・イェリネク、ドイツのヘルタ・ミュラー、ポーランドのオルガ・トカルチュクらノーベル文学賞受賞作家4人は同日、EU首脳会議に送った要請文で、「ベラルーシが移民を人質にしている」と批判した。作家らは「移民に対してジュネーブ条約を守り、亡命手続きへのアクセスを保障しなければならない」と主張した。


趙鍾燁 jjj@donga.com