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統一部長官、「北朝鮮が決断すれば、教皇の訪朝可能性ある」

統一部長官、「北朝鮮が決断すれば、教皇の訪朝可能性ある」

Posted November. 05, 2021 08:41,   

Updated November. 05, 2021 08:41

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李仁栄(イ・インヨン)統一部長官(写真)が4日、「北朝鮮の対南・対米メッセージが具体化している」とし、南北・米朝対話再開への期待感を示した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の欧州歴訪に同行した大統領府関係者は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の終戦の言及について、「意味は小さくない」と評価した。任期末の文政府が、北朝鮮との対話再開に力を総動員している。

李氏は同日、KBSラジオ番組のインタビューで、「上半期とは違って、下半期に入って北朝鮮の対南・対米メッセージの頻度が高まった」とし、「対話基調が増しているのではないか注目する必要がある」と話した。また、「北朝鮮が決断すれば、フランシスコ教皇が北朝鮮を訪問する可能性はある」とし、北朝鮮の呼応を求めた。

大統領府関係者は3日(現地時間)、文大統領の欧州最後の訪問先のハンガリーで記者団に、終戦宣言に対する北朝鮮の反応に意味を付与した。同関係者は、「金総書記が対外的に終戦宣言に言及したのは初めて」とし、「終戦宣言に関する韓米間の協議を基礎に、北朝鮮と交渉する余地を模索しなければならない」と話した。

 

正恩氏はこれに先立ち9月29日、最高人民会議第14期第5回会議で、「不信と対決の火種となっている要因をそのままにしては、終戦を宣言するとしても敵対的な行為が続くだろう」と話した。敵対政策と二重基準の撤回がなければ、終戦宣言は意味がないと明らかにしたのだ。このように終戦宣言をめぐる南北米間の見解の相違が小さくない状況だが、大統領府は正恩氏の終戦宣言の言及そのものに意味を与え、対話再開に向けて力を入れている。


崔智善 aurinko@donga.com