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株価2900台も危うい、ウォン相場は1ドル=1200ウォンに迫る

株価2900台も危うい、ウォン相場は1ドル=1200ウォンに迫る

Posted October. 07, 2021 07:57,   

Updated October. 07, 2021 07:57

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同時多発的な「カクテル悪材料」に韓国の株式とウォン相場、債券価格が同時に急落する「トリプル安」が続いている 6日、総合株価指数(コスピ)は2%近く急落して2900ポイント台を辛うじて維持し、対ドルのウォン相場は1年2カ月ぶりに1ドル1190ウォン台までウォン安ドル高が進んだ。

世界的なサプライチェーンリスクや原材料価格の上昇がエスカレートさせたインフレへの恐怖や景気減速への懸念など、短期間での解消が困難な構造的な悪材料が重なり、予想外の金融市場の衝撃が「パーフェクトストーム」(超大型複合危機)へと拡大する可能性があると懸念する声が高まっている

●コスピ時価総額、3日間で117兆ウォン消失

6日、韓国取引所によると、同日のコスピは前日より53.86ポイント(1.82%)安の2908.31で取引を終えた。今年の取引開始初日の1月4日(2944.45)より低い年中最低値となる。前日は6カ月ぶりに3000ポイントを割り込んだのに続き、1日で2900ポイント台まで脅かされることになった。

コスピは今月に入り、連日1.6%以上の急落振りが続き、この3営業日間で160ポイント以上急落した。3日間で有価証券市場の時価総額も117兆ウォン以上が消えた。

同日、外国人が2794億ウォン分を売りさばき、下落を主導した。個人投資家と機関がそれぞれ1768億ウォンと843億ウォン分を買い越したが、力不足だった。三星(サムスン)電子(マイナス1.25%)、SKハイニックス(マイナス1.43%)、セルトリオン(マイナス2.75%)などは前日に続いて再び年中最安値を更新した。

コスダック指数は、前日33.01ポイント(3.46%)急落した922.36で取引を終え、下落幅がさらに大きかった。NH投資証券WMマスターズ専門委員のピョン・ドゥクヒョン氏は、「コスダック市場に集中した『借金投資』が、悪材料にさらに敏感に反応している」とし、「投資心理が萎縮し、株価がさらに下がる前に信用取引融資を清算する投資家が増えている」と指摘した。

●重なる悪材料に「トリプル安」続く

ウォンと債券価格も同時に下落した。同日、ソウル外国為替市場での対ドル・ウォン相場は、前日3.6ウォン安ドル高の1ドル=1192.3ウォンで取引を終えた。ウォン相場が1ドル=1190ウォン台を突破したのは、昨年8月4日(1ドル=1194.1ウォン)以来。国庫債3年物の金利は、前日より0.069%高(債券価格は下落)の1.719%で取引を終え、年中最高値を再び更新した。5年物の金利も2.082%で、年中最高値を突破した。ウォン安や債券価格の下落が株価急落へとつながる悪循環が繰り返されているという指摘も出ている。

国内金融市場でトリプル安が続いているのは、積み重なった悪材料で冷え込んだ投資心理がなかなか回復できないためだ。グローバル供給網への支障や原材料価格の上昇が重なり、インフレへの圧力がさらに強まっている中、恒大グループの破産危機や電力難などで、中国景気減速への懸念まで浮き彫りになり、投資家らは不安を募らせている。

同日、日本の日経平均株価(マイナス1.05%)、香港H指数(マイナス1.23%)など、アジア証券市場も軒並み下落した。米ニューヨーク証券市場の3大指数の急落が止まり、5日(現地時間)、1%台前後へと持ち直したのとは対照的だ。IBK投資証券リサーチ・センター長のチョン・ヨンテク氏は、「中国市場の相次ぐ悪材料が、韓国をはじめとするアジア株式市場に大きな打撃を与えている」と指摘した。

ユジン投資証券リサーチセンター長官イ・スンウ氏は、「今の悪材料は短期間で解消しにくい構造的問題であるため、短期的に投資心理が改善する上昇エンジンはなさそうだ」と語った。


パク・ミンウ記者 イ・サンファン記者 minwoo@donga.com · payback@donga.com