Go to contents

大統領府高官、「金与正氏の談話はミサイル発射のための布石」

大統領府高官、「金与正氏の談話はミサイル発射のための布石」

Posted September. 30, 2021 08:24,   

Updated September. 30, 2021 08:24

한국어

北朝鮮が29日に、前日発射したミサイルが新たに開発した極超音速ミサイルだと主張したことに対して、大統領府では北朝鮮の「二重基準」の布石と見るムードだ。ミサイル発射は、韓国の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発と同様、国防力の強化というのが北朝鮮の意図ということだ。

朴洙賢(パク・スヒョン)大統領国民疎通首席秘書官は同日、KBSラジオ番組で、「(北朝鮮の主張通り)新たなミサイルなら、(北朝鮮は)武力開発計画によるものと主張するだろう」とし、「そのために、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長の談話で『二重基準』の布石を敷いたのかもしれない」と話した。北朝鮮が、ミサイル発射を計画し、事前に与正氏の談話を通じて二重基準の撤回の条件を掲げたということだ。与正氏は25日の談話で、「北朝鮮のミサイル発射は挑発で、韓国のミサイル発射は抑止力」という韓米の態度は二重基準だと主張した。

また、28日に発射したミサイルが極超音速ミサイルかどうかについて、朴氏は「実際のミサイルの諸元を分析しなければわからない。今は予断できない」と明言は控えた。ただし政府は、与正氏が談話で「武器体系開発5ヵ年計画」を明らかにした後にミサイルを発射したことから、北朝鮮の追加挑発の可能性に注目しているという。

朴氏は、来年2月の北京冬季五輪での南北首脳会談の可能性について、「文在寅(ムン・ジェイン)政府の中で、南北首脳会談がなされることを目標にしているわけではない。文政府で実現しなくても、次の政府がすればいいこと」とし、慎重な態度を示した。文大統領も最近、南北関係において先走らず慎重なアプローチを参謀に指示したという。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com