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米国で昨年に殺人が過去最大の30%増加、コロナ禍の影響との見方も

米国で昨年に殺人が過去最大の30%増加、コロナ禍の影響との見方も

Posted September. 29, 2021 08:10,   

Updated September. 29, 2021 08:10

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昨年の米国の殺人事件の増加率が、調査を始めた1960年代以降の最高値の29.4%だったと、米紙ワシントンポストが27日報じた。

同紙は、米連邦捜査局(FBI)の資料を引用し、昨年米国で殺人犯罪(過失致死を含む)が2019年に比べてこのように増加したと伝えた。特に銃を使った殺人事件は30.9%増加した。ヒューストンでは、銃による殺人が2019年の221件から昨年は343件へと55%増えた。

犯罪学者などの専門家らがさまざまな意見を出している中、新型コロナが影響を及ぼしたという分析もある。ジョンズ・ホプキンス大学銃暴力予防政策センターのダニエル・ウェブスター所長は、「新型コロナのせいで、昨年、警察は人手不足の事態を経験した」とし、「治安要員は不足したのに感染症は広がり、人々は結局自らを守ろうと銃を持った。悪いことが起こる可能性が高まった」と語った。

米ネブラスカ大学犯罪学科のジャスティン・ニックス副教授は、「昨年5月、逮捕の過程で警察の膝に首を押さえつけられて死亡した黒人男性ジョージ・フロイド事件が影響を及ぼした可能性がある」と分析した。警察の公権力使用が正当なのか疑問が大きくなり、人々が自らを守ろうと銃の携帯を増やし、このため銃犯罪と殺人事件も多くなったという。

同紙は、「殺人事件が増加した原因について、保守派と進歩派は違う見解を出している」と伝えた。共和党を支持する保守主義者たちは、「民主党が警察の権限を制限しすぎたため」と批判した。進歩派のバイデン政府は、無分別な銃の購入と使用を事態の原因と見ている。


李恩澤 nabi@donga.com