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一人でソウル路7017を歩きながら1930年代の京城に出会う

一人でソウル路7017を歩きながら1930年代の京城に出会う

Posted September. 24, 2021 08:46,   

Updated September. 24, 2021 11:13

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ソウル中区会賢(チュング・フェヒョン)駅近くの「ソウル路7017」から龍山区西界洞(ヨンサング・ソゲドン)の国立劇団まで、「一人で道を歩きながら、1930年代の京城(キョンソン)を観覧する公演が観客と出会う」。パンデミック時代に合わせて誕生したオーダーメイド型1人移動式公演だ。

国立劇団は24日から10月3日まで、「珈琲と催眠薬」をソウル路7017と国立劇団一帯で披露する。「ソウル路7017」の案内所を出発した観客は、それぞれ携帯電話とイヤホンを活用して準備された音響を聞きながら国立劇団方向に歩く。目的地の国立劇団内の「ペク・ソンヒ・張民虎(チャン・ミンホ)劇場」に到着した観客が、仮想現実(VR)機器を活用した一本の仮想演劇を観覧するのを最後に公演は終了する。総所要時間は約50分。

国立劇団が周辺の文化施設と連携して企画した今回の作品は、多元芸術家のソ・ヒョンソク作家が構成し演出した。氏は李箱(イ・サン)の小説「翼」からインスピレーションを得て、「別の時代を生きてきた人は、同じ場所をどう受け入れたのか」と想像しながら、1930年代の京城と現在のソウルを重ねて表現した。公演は小説「翼」の主な背景である三越百貨店(現在は新世界百貨店本店)とソウル駅一帯を歩いたはずの李箱作家の痕跡と視線に従う旅程でもある。

ソ作家はこれに先立って、「場所特定型パフォーマンス」という名で、汝矣島(ヨイド)や世運(セウン)商店街などで、様々な作品を披露してきた。彼は「パンデミックによる無力感、深刻化する暴力性、社会亀裂が共存する時代の中で、息苦しい日常の枠を越える機会を作りたかった」と説明した。

公演は事前予約で観覧が可能だ。平日は午後1時半から9時まで、週末は午前10時半から午後9時まで行われる。3万ウォン。14歳以上観覧できる。お問い合わせは1644-2003まで。


キム・ギユン記者 pep@donga.com