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シンガポール首相「米は中国がどれほど強大な敵なのかわかっていない」

シンガポール首相「米は中国がどれほど強大な敵なのかわかっていない」

Posted August. 05, 2021 09:35,   

Updated August. 05, 2021 09:35

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シンガポールのシェンロン首相(69・写真)が3日、「米国は中国を敵とみなした場合、どれほど強大な敵を相手にすることになるのか、理解していないようだ」と話した。シェンロン氏は米中の衝突が激しくなった場合、「世界の禍となり得る」と懸念を示した。

AFP通信によると、シェンロン氏は同日、米シンクタンク「アスペン」が主催した安全保障フォーラムにリモートで参加し、米国の対中強硬策が「非常に危険なことになり得る」と指摘した。シェンロン氏は、米中関係が健全な競争関係から「いかなる方法であれ相手に勝たなければならない」という観点に変わったと指摘した。シェンロン氏は、「シンガポールの国富」と呼ばれて26年間政権の座に就いたリー・クアンユー初代首相の長男。

 

シェンロン氏は、米中が互いに相手を過小評価していると指摘した。また、「北京は米国が衰退していると信じているがそうではない。中国も消滅しないだろう。中国はソ連ではない」と述べた。さらに、「現実的に一方が他方を打ち倒すことはできない」とも述べ、台湾問題が米中対立で「潜在的爆発点」になる可能性があると懸念を示した。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、「自由貿易に依存するシンガポールのような小さな国は、米中が衝突すれば一方の選択を強要されるため、シェンロン氏はこのような状況を避けるために国際社会で声を上げてきた」と伝えた。


李恩澤 nabi@donga.com