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バイデン氏、「年内にイラクからも軍撤退」・・・中東から手を引いて中国に集中

バイデン氏、「年内にイラクからも軍撤退」・・・中東から手を引いて中国に集中

Posted July. 28, 2021 08:59,   

Updated July. 28, 2021 08:59

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米国のバイデン大統領が26日、年内にもイラクから米軍の戦闘任務を終了することを明らかにした。これに先立ち、アフガニスタンでの軍撤退を事実上終了した米国が、イラクからも手を引き、中東での主な軍事活動を終わらせることになる。外信は、「今後、中国への牽制に集中するための米国の整理作業」と伝えた。

バイデン氏は同日、ホワイトハウスでのイラクのカディミ首相との会談前、冒頭発言で、「年末から私たちはイラクで戦闘任務をしない」と述べた。そして、「イラクでの米国の任務は転換される」とし、「過激派組織『イスラム国』(IS)への対応を支援する」と説明した。2007年に17万人にのぼるイラク駐留米軍の規模は現在2500人ほど。

米軍は03年、ジョージ・W・ブッシュ政権の時、米国が主導する連合軍がイラクを侵攻して以降18年間イラクに駐留してきた。11年にブッシュ氏が仲裁した地位協定によってイラクから撤退したが、14年にISが勢力を拡大し、対テロ任務の遂行を目的に再び派兵された。4千人にのぼるイラク戦争の米軍戦死者の多くは11年以前に発生した。

アフガン軍撤退の決定とは違って、イラクの場合はイラク側が先に米軍の戦闘任務の終了を勧告した。イラクは昨年1月、米軍を含め自国に駐留する外国軍隊の撤収を求める決議案を可決した。カディミ首相は最近、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、「私たちはこれ以上、米軍の戦闘兵力は必要ない」と語った。任務が転換されるイラク内の米軍が最終的に何人残ることになるのかは伝えられていない。

同紙は同日、発表について、「中東とテロに集中した『ポスト9・11』時代の米外交の焦点を中国やサイバー攻撃に移そうとするバイデン氏の試み」と分析した。CNNも、「アフガンとイラクの駐留米軍に関する発表は、20年前に作られた米国の外交政策を転換し、中国の脅威に焦点を合わせようとするバイデン氏の試みを示す」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com