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中国、瀋陽収容所に収監されていた脱北者約50人を北朝鮮に送還

中国、瀋陽収容所に収監されていた脱北者約50人を北朝鮮に送還

Posted July. 19, 2021 08:28,   

Updated July. 19, 2021 08:28

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中国政府が遼寧省の瀋陽収容所に収監されていた脱北者約50人を14日に北朝鮮に送還したと、自由アジア放送(RFA)が16日、報じた。中国は4月に北朝鮮に送還しようとしたが、新型コロナウイルス感染者の流入を懸念した北朝鮮が数回にわたって拒否し、先送りになっていたという。北朝鮮に送還された人々は極刑が避けられないとみられると、RFAは伝えた。

 

中国当局は14日、瀋陽収容所に1、2年ほど収監されていた脱北者を丹東国境税関を通じて北朝鮮に送還した。報道によると、2台のバスに脱北者を乗せ、数十人の公安が午前早くから税関周辺の警戒に立ち、人々が北朝鮮への送還の様子を撮影できないようにしたという。

北朝鮮に送還された約50人の中に、北朝鮮の元兵士や空軍パイロットもいたという。30代の脱北女性は、中国人男性と結婚して12歳になる息子もいた。中国でかなりの額を稼いだという。ある消息筋は、「この女性は北朝鮮への送還が2度目なので、生きるか死ぬか判断する術がない。夫が妻を救うために賄賂を渡そうとしたが通じなかった」と伝えた。RFAによると、瀋陽収容所には、北朝鮮に送還された約50人以外にも脱北者がいる。

新型コロナウイルスの感染対策のために閉鎖されていた丹東税関が同日1日だけ開通し、これまで北朝鮮に滞在していた華僑や北朝鮮貿易代表部関係者など98人も中国に移動した。


李恩澤 nabi@donga.com