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ヌードモデルのハ・ヨンウンさん「年齢とは関係なく人の体は美しく優雅」

ヌードモデルのハ・ヨンウンさん「年齢とは関係なく人の体は美しく優雅」

Posted July. 16, 2021 08:25,   

Updated July. 16, 2021 08:25

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「偶然肉づきのある女性ヌードモデルが、ポーズを取った姿を見ました。モデルである私でさえ、彼女の放つ包容力と優雅さに瞬間的に赤ちゃんになって抱かれたいという感じがしました」

ヌードモデルのハ・ヨンウン氏(53)が、人の体を読む視線は格別だった。1988年にヌードモデルの仕事を始めた彼女は、1996年、韓国ヌードモデル協会を設立してから名前を公開して活動する韓国第1号の公開ヌードモデルだ。彼女は最近、エッセイ「私はヌードモデルです」(ラゴム)で33年間の経験を綴った。13日、氏と電話でインタビューした。

「ヌードモデルは、職業に対する誤解がとても大きな仕事の一つです。純粋芸術に近い作業が、ポルノ扱いされてきたからです」。

氏はヌードモデルに対する偏見を破るために、協会を設立した。貿易会社で経理として働いていた彼女は、ある写真作家の提案でヌードモデルの仕事をすることになった。しかし、ヌードモデルへの視線があまりにも冷たかったので、協会を立ち上げるまで、家族にもそれを明らかにしなかった。「事実を打ち明けた後、両親はもちろん兄たちも、どうして家族にこんなことを隠せるのか」と心配した。協会を設立してから数年間、光州(クァンジュ)の実家に帰ることができなかった」と語った。

このような状況を予想したにもかかわらず、協会を設立したのはヌードモデルが陰で活動し、性的暴力にさらされ、モデル料もまともにもらえない状況が繰り返されるのが残念だったためだ。協会を作って所属モデルの被害に共同で対応すると発表すると、同僚たちは歓声を上げた。現在、協会の所属モデルは500人余りで、ハさんは「過去に比べてよくなった面があるが、最近のヌードモデルは不法撮影および流布という新しい危険にさらされている」と話した。

彼が劣悪な環境でもヌードモデルに固執する理由は何だろうか。自分からインスピレーションを得た写真家や画家が秀作を誕生させる瞬間に中毒になったためだという。氏は「完成した作品を見ると、『やった』という感じを受けることがある。当時の胸の高鳴りは、言葉では言い表せない」と語った。

ヌードモデルのもう一つの魅力は、性別、年齢などによる制約がほとんどないということ。ほっそりとしていて筋肉がよくついた体型がヌードモデルをするのに適していると考えがちだが、芸術分野から人体模型のような医療保健分野まで需要が広範囲で、ヌードモデルの体の形態とアイデンティティは多様であるほど良い。

「肉づきがあっても、年を取っても人の体はすべて美しく優雅です。同じポーズでも誰が取るかによって感じが違います。この魅力的な作業を、私は老いて死ぬまでするつもりです」


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com