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友よ、覚えておこう

Posted June. 18, 2021 07:29,   

Updated June. 18, 2021 07:29

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贈君一法決狐疑

不用鑽龜與祝蓍

試玉要燒三日滿

辨材須待七年期

周公恐懼流言後

王莽謙恭未篡時

向使當初身便死

一生真偽復誰知

本心が通じなかったり、屈曲した人生に苦しむ時、人は時に占いで心をなだめようとする。しかし、友よ、真実はしばし隠蔽されても、永遠に埋もれはしないということを覚えておこう。玉と木がわずかの時間の検証を経て、真の姿を露にすることと同じ道理だ。

周公と王莽の場合を見てみよう。甥の成王を補佐した周公は、王位を狙っているというデマを恐れたが、最後には世の陰湿な攻撃から脱することができた。一方、王莽は普段から謙虚で忠誠心があるように見えたが、王座を奪ったことで、その偽善が天下に露わになった。忠臣と奸臣、真心と偽善は、それゆえ「事必帰正(事、必ず正しきに帰す)」ということだ。

詩は、白居易が権力者との不和で左遷されて書いた五首連作の一つ。これに先立ち、友人の元稹も左遷生活を送り、同様の題名の連作を詠んだことがある。

元稹は、是非曲直(物事のよしあし)が転倒した世を嘆き、時代の潮流に順応するのか、さもなければ隱忍自重で時を待つのか悩み、意気消沈した心を詩に盛り込んだ。友のこのような心を推し量り、白居易は歴史と歳月による癒し方を説く。同じ境遇にいる者同士、慰め合えるものだ。

成均館(ソンギュングァン)大学名誉教授