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「平和の少女」6年ぶりに東京で展示

Posted June. 03, 2021 08:17,   

Updated June. 03, 2021 08:17

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今月末、東京で2回目の「平和の少女像」の展示が行われる。少女像を制作した金運成(キム・ウンソン)、金龧炅(キム・ソギョン)氏が2015年1、2月、東京都練馬区の「ギャラリー古藤」で初めて展示会を開いて以来6年ぶり。日本全国では、19年8月に名古屋で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に出品された少女像が右翼の激しい抗議により3日で展示が中止になった。それから2年ぶりの開催となり、大きな関心を集めている。

 

「平和の少女像」展示推進委員会側は2日、25日頃から約10日間、新宿区の美術館で少女像を展示することを明らかにした。推進委員会関係者は、「東京の展示後、名古屋(来月6~11日)、大阪(8月予定)など主要大都市でも展示会を開催する」と話した。

推進委員会側は、2年前の名古屋での展示の時と同じように今回の東京の展示も、右翼の妨害で準備作業が順調でなかったと明らかにした。当初、今年2月に展示を計画したが、右翼の脅迫と抗議があり、新型コロナウイルスまで重なったため、今月に延期したと説明した。同関係者は、「名古屋の時と同じように最悪の場合、開催後に中止になる可能性も排除できない」とし、「展示場所や日程などを大々的に広報することは容易でない。展示日程が変更される可能性もある」と吐露した。

金龧炅氏は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「オンライン会議で東京の展示会に参加することを考慮している」と話した。そして、「今年は少女像を制作して10年、故金学順(キム・ハクスン)さんが慰安婦被害を世に初めて伝えて30年になる意味深い年だ」とし、「作品に込められた平和のメッセージが日本社会に広く伝えられることを望む」と話した。

 

2年前に名古屋での展示を主催した津田大介(47)あいちトリエンナーレ芸術監督(当時)も同紙に、「右翼勢力が戦争の歴史を避けずに向かい合わなければならないという点を理解せず、残念だ」とし、「健全な民主主義国家への発展のためにも少女像の展示を恐れてはならない」と話した。


東京=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com