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5月

Posted May. 29, 2021 08:05,   

Updated May. 29, 2021 08:05

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5月は緑が濃くなる頃だ。私たちはそれをたいてい楽しんでいる。そのため、この詩を読めば、驚かざるを得ない。こうやって見ることもできるんだ。緑についての新しい解釈がまさにここにある。詩人は、青い木の葉を真っ青な唇と見た。青くなっていくのを、だんだんきつくなっていくのだと思った。5月を経験する全ての木の葉が該当する。この世を経験する全ての人が該当する。成功した人も、成功しようとする人も、失敗した人も、みんなきつくなっている。「きつくなってこそ、成功する」という言葉はむしろ昔の言葉だ。最近は、きつくなってこそ生き残ることができる。毒気は成功の条件ではなく、存在の条件となっている。こんなことを考えると恐ろしい。そのため、この詩は5月に関する最も涼しい詩になる。

詩の半ばを過ぎ、この詩は我々をもう一度驚かせる。詩人は、「みんなの根性」に対抗する「一人のきつさ」を持ち出すからだ。みんながきつくなる時、私はきつくならないきつさを追い求める。他の人がみんなきつくなった時、私は一人で別の道を選ぶ。詩人の孤独でつらい根性は、すでに青ざめていく私たちを振り返らせる。

5月が過ぎて6月に向かっている。緑のようなきつさが心まで焼き払う前に、我々のきつさは薄れる必要がある。ある詩は、時には人の薬になったりする。

文学評論家