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マスク氏発言でテスラ株価続落、今年20%下落

マスク氏発言でテスラ株価続落、今年20%下落

Posted May. 19, 2021 08:15,   

Updated May. 19, 2021 08:15

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昨年、高い上昇率を見せた米電気自動車メーカー・テスラの株価が最近、引き続き滑り落ちている。最近、仮想通貨を巡るイーロン・マスク最高経営者(CEO)の軽率な発言が俎上に載せられてから起こっている現象だ。

17日(現地時間)、ニューヨーク証券市場でテスラは前日より2.19%急落の1株=576.83ドルで取引を終えた。昨年740%も上昇したテスラの株価は、今年に入って20%前後も下落し、弱気を見せている。

テスラの弱気は、一次的には最近の米経済のインフレ懸念による株価調整の側面がある。しかし、同日、テスラの急落振りは、フェイスブック(マイナス0.15%)、アップル(マイナス0.93%)、アマゾン(+1.47%)など、ほかのビックテック企業より一段と目立っている。

ウォール街では、テスラ株の下落が「CEOリスク」を反映したのではないかという分析が出ている。年明けまでは、ビットコインを称える発言を続けてきたマスクは先週、ビットコインの決済を中止すると主張し、仮想通貨市場に衝撃を与え、16日もツイートを通じて、テスラが保有しているビットコインを売り払うことを暗示し、波紋を拡大させた。こうした突出した発言や行動は、マスクに「信じられない人」という印象を与え、企業価値にも影響を及ぼしているという。

特に映画「マネー・ショート華麗なる大逆転」の実際人物で、2008年に米サブプライムモーゲージ問題を正確に診断して大金を稼いだマイケル・ベリーが、テスラ株価下落に賭けたというニュースも投資家たちの不安をあおった。ベリーは、証券取引委員会(SEC)に、第1四半期末基準で5億3400万ドルに上るテスラのプットオプションの80万株あまりを保有していると届け出た。プットオプションとは、該当株の株価が下落すれば収益を出す派生商品だ。

テスラの株価下落で、マスク自身の資産も減っている。ブルームバーグ通信は同日、テスラの株価下落でマスクは世界富豪2位の座をルイヴィトンモエヘネシーのベルナール・アルノー会長(1612億ドル、約82兆ウォン)に譲り、3位に下がったと報じた。マスクの資産は、今年1月の最高値より24%激減した1606億ドルだった。


兪載東 jarrett@donga.com