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釜山市長「前職大統領に恩赦を」、文大統領「国民の共感なければ」

釜山市長「前職大統領に恩赦を」、文大統領「国民の共感なければ」

Posted April. 22, 2021 08:22,   

Updated April. 22, 2021 08:22

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領、朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領の恩赦について、「国民の共感を考えないわけにはいかず、国民統合に役立つよう作用しなければならない」と述べた。1月の新年記者会見で、「国民の共感のない恩赦は時期尚早」と発言したのに続き、依然として留保の立場を明らかにしたのだ。

 

文大統領は同日、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山(プサン)市長を大統領府に招待した昼食懇談会で、「前職大統領が収監されていることは胸が痛む。お二方は、高齢で健康も良くないので心配だ」と話したと、大統領府関係者が伝えた。昼食懇談会は文大統領が提案して実現した。文大統領が野党要人だけを招待したのは初めて。

 

恩赦は朴氏が切り出した。朴氏は「前職大統領は最高市民といえるのに心が痛む」とし、「今日、私たちを招待してくださったように、大きな統合を考えていただくことをお願いする」と話した。大統領府関係者は、「(恩赦に対して)同意や拒絶の言葉ではなかった」とし、「大統領が恩赦権を節制して使ってきた。この問題もそう見ていらっしゃるようだ」と説明した。

一方、文大統領はワクチン接種と関連して、「全体的に11月の集団免疫が可能と見ており、上半期に1200万人+αが支障なく接種できると考えている」としつつも、「供給の不安よりも、保有するワクチンをスピード感を持って接種できないことが問題だ。今は疾病管理庁が量を定めて地方自治体に通知する方式なのでスピードが出ていないが、地方自治体が自律性を持って選定し、防疫当局が供給する形式に変える計画だ」と明らかにした。

文大統領はまた、呉氏が2032年のソウル・平壌(ピョンヤン)五輪共同開催について、「オーストラリアが有力だという報道があるが、あきらめなければならないのか」と尋ねると、「まだあきらめるのは早い」とし、「東京五輪に北朝鮮が最終的に不参加なら、(共同開催が)事実上困難と見るべきだが、今のところは北朝鮮の最終選択を見て判断するのが良いだろう」と答えた。また、「(来月下旬に予定された)韓米首脳会談で、北朝鮮との対話の契機が作られるかもしれない」と述べた。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com