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「北朝鮮、27年までに核兵器最大242発保有」 韓米研究機関が予測

「北朝鮮、27年までに核兵器最大242発保有」 韓米研究機関が予測

Posted April. 14, 2021 08:23,   

Updated April. 14, 2021 08:23

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北朝鮮が2027年までに最大242発の核兵器と数十基の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有するという韓米研究機関の共同報告書が13日、公開された。

 

峨山(アサン)政策研究院と米シンクタンクのランド研究所は、共同研究報告書「北朝鮮の核脅威、どう対応するか」で、17年基準で少なくとも30発から最大60発とみられる北朝鮮の核兵器の数が毎年12~18発増えていると推定した。これにより、27年には少なくとも151発から最大242発に急増すると見通した。これは、19年末基準、北朝鮮が確保したと推定されるプルトニウムの総量(30~63キロ)と濃縮ウランの総量(175~645キロ)から推算された。

 

両研究機関はまた、27年にICBMも数十基まで増え、米本土への脅威が強まると見通した。報告書は、「韓米両国は、戦争で活用性が高い北朝鮮のこのような威力的な兵器に対応する準備ができておらず、準備する計画もないように見える」と指摘した。北朝鮮が政権の生存だけでなく、北朝鮮主導の統一を成し遂げるためにも核を放棄しないと分析した。

報告書は、北朝鮮の核能力が高度化しており、核の先制攻撃など北朝鮮の核兵器使用シナリオも提示した。△核兵器を背景にソウルなど主要都市を「核の人質」とみなし、脅迫および強圧戦略を展開する可能性、△戦争序盤に40~60発の核兵器で韓国の政治・軍事的目標を奇襲攻撃し、韓米の軍事力と指揮統制の無力化を図る可能性など。特に、北朝鮮が100発以上の核弾頭を保有する場合、海外に販売して核拡散が加速化する可能性があると見通した。

報告書は、「これにより、北朝鮮の核能力の抑止に向けた韓米の対応力の強化が至急だ」とし、「北朝鮮の核脅威を抑止するために、韓国に米国の戦略・戦術核兵器や核兵器を搭載した中距離弾道ミサイルを配備する必要性」を提起した。韓国に戦術核兵器を再配備するなど積極的に北朝鮮に圧力をかける必要があるとも主張した。研究に参加したランド研究所のブルース・ベネット上級研究員は、同日開かれたオンラインセミナーで、「米国が核抑止力を拡大し、韓国に核の傘を提供することが最善の方策」と指摘した。


權五赫 hyuk@donga.com