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バイデン氏「プーチン氏は米大統領選干渉の代償を払う」 ロシアは駐米大使を召還

バイデン氏「プーチン氏は米大統領選干渉の代償を払う」 ロシアは駐米大使を召還

Posted March. 19, 2021 08:23,   

Updated March. 19, 2021 08:23

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米国が昨年の米大統領選にロシアが干渉したとして制裁を予告し、バイデン大統領が「ロシアのプーチン大統領は代償を払うことになる」と述べたことを受け、ロシアが17日、駐米大使を召還した。これまでもロシアの米大統領選干渉疑惑でこじれていた米ロ関係がさらに悪化する様相だ。

ロシア外務省は17日、マリア・ザハロワ報道官の論評で、「対米関係の将来について協議するためにアナトリー・アントノフ駐米大使をモスクワに召還した」と明らかにした。アントノフ氏は同日、フェイスブックに声明を出し、「米高官の誤った発言は、すでに深刻に対立しているロシアと米国の関係を完全な崩壊危機に追い詰めている」とし、「現状況は、米国がこの数年間、意図的に両国の関係を膠着状態に陥れた結果」と明らかにした。ロシアのドミトリー・ぺスコフ大統領報道官は、「ロシアが2020年の米大統領選に干渉したという主張は、根拠も証拠もない」と主張した。

前日の16日、米国家情報局は、ロシアの情報機関が20年の米大統領選でトランプ前大統領を当選させ、民主党候補のバイデン氏を落とすための工作をし、プーチン氏がこの工作を直接指示していた公算が大きいとする報告書を公表した。CNNは、高官を引用して、米国がロシアにこの疑惑と関連して追加制裁を予告したと伝えた。

バイデン氏は17日に公開されたABCテレビとのインタビューで、ロシアの大統領選干渉疑惑について、「プーチン氏は代償を払うことになる」と述べた。バイデン氏は今年1月末、プーチン氏と当選後初の電話会談で、「私はあなたのことを分かっているし、あなたも私のことを分かっている。これが実際に起きたことだとの確証を私が得た場合は、それに対し覚悟をしておくべきだ」と警告したと、インタビューで明らかにした。アンカーが、プーチン氏は「殺人者」だと思うかと質問すると、「そう思う」と返答した。ただしバイデン氏は、両国が今年1月、核兵器の軍縮条約である「新戦略兵器削減条約」の5年延長に合意したことを取り上げ、「相互利益のために協力することも可能だ」と述べた。

米国は今月2日、ロシア政府がロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の暗殺未遂事件の背後としてロシア高官7人と研究所および保安機関5ヵ所、企業14社などに制裁を科した。米国は、ロシアのクリミア半島併合(14年)やシリア内戦干渉(15年)、イラン制裁違反(20年)などの問題でロシアと衝突してきた。


趙鍾燁 jjj@donga.com