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米ITC「SKはLGのバッテリー営業秘密22件を侵害」

米ITC「SKはLGのバッテリー営業秘密22件を侵害」

Posted March. 06, 2021 08:14,   

Updated March. 06, 2021 08:14

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LGエネルギーソリューションがSKイノベーションを相手取って、米国際貿易委員会(ITC)に起こした電気自動車バッテリーの営業秘密侵害訴訟を巡るITCの最終意見書が、5日公開された。ITCは、SKイノベーションがLGエネルギーソリューションが持っていた22件の営業秘密を侵害したと明らかにした。また、「これらの情報がなかったら、10年以内に独自開発は不可能だっただろう」と付け加えた。

最終意見書には、先月10日(現地時間)、ITCがSKイノベーションに対して10年間の輸入禁止判決を下した背景などが詳しく書かれている。意見書によると、ITCはLGが提示した△工程全体、△原材料部品明細書情報、△陰極・陽極ミキシング・レシピなど11分野の22件の営業秘密侵害事実を認めた。また、2018年9月、フォルクスワーゲンの物量受注競争で、SKはLGから流出した競争価格情報などを基に最安値の入札ができたと判断した。

10年間の輸入禁止期間についてITCは、「LGは、SKが営業秘密を侵害して10年間を有利にスタートできたことを立証した」とその理由を挙げた。また「SKだけでなく、SKの営業秘密侵害にもかかわらず、今後持続的に事業関係を構築するとしたフォードなどにも過ちがある」として、地元自動車業界の責任にも言及した。

LGとSKは最終判決後、これまで合意に向けた接触を行っていないという。この日LGエネルギーソリューションは、オンライン記者懇談会を開き、「SKの営業秘密侵害が開発、生産、営業など全領域で認められた」とし、「SKは米政府機関であるITCが2年余り調査し、多様な利害関係者の立場を聴取して出した最終決定に承服し、真正性ある姿勢で対話に臨まなければならない」と明らかにした。

一方、SKイノベーション側は、「LGとSKはバッテリー開発、製造方式が違うため、LGの営業秘密そのものが必要ない。ITCは、営業秘密侵害を引用しながらも、それに対する証拠は示さなかった」と指摘した。また「ITCの決定は、輸入禁止命令などが公益に及ぼす影響も十分考慮していない。問題点を大統領検討手続きで積極的に説明し、拒否権行使を強く要請する計画だ」と明らかにした。


郭道英 now@donga.com