京畿城南市(キョンギド・ソンナムシ)のダンスホール5カ所で、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、関連感染者だけで59人が確認された。防疫当局は、昨年5月に発生したソウル梨泰院(イテウォン)などのクラブ発大規模な集団感染が再現するのではないかと懸念している。
22日、中央防疫対策本部(防対本)と城南市などによると、野塔(ヤタブ)ダンスホールなどを訪れた44人と社員2人、家族・知人13人の計59人が相次いで感染判定を受けた。ダンスホールとは踊りながらお酒を飲める場所で、60代以上のお年寄りが多く訪れる。特にダンスホール1カ所だけを訪れるのではなく、多くのダンスホールをハシゴすることが多く、「n次感染」の可能性も高い。
最初の感染者は、13日に感染した龍仁市(ヨンインシ)に住む70代の男性A氏だ。野塔ダンスホールに行ってきたA氏は発熱やだるさなどの症状が出て、12日に診断検査を受けた。防疫当局の関係者は、「Aさんが通っていた野塔ダンスホールを除いても、近くの4カ所のダンスホールから感染者が出た」とし、「ダンスホールを交差訪問して感染した人だけで、現在まで7人となっている」と語った。
しかし、防疫当局は正確な感染経路の把握に苦労している。ダンスホールの特性上、個別訪問者が多く、ダンスホールを訪れた事実を隠すため、QRコード認証や手書きで訪問者登録を適切にしていなかったためだ。
5月のクラブ発集団感染当時、梨泰院クラブを訪れた人たちが全国に広まり、仁川(インチョン)など各地で連続感染が続いた。城南市は28日まで、すべてのダンスホールとコーラテック、ダンス教習所に集合禁止命令を出した。
京畿道龍仁市(ヨンインシ)にある職場スポーツ部の合宿所と、感染した選手が通った華城市(ファソンシ)のジムで21人の感染者が新たに出て、累積感染者は31人に増えた。
ソウル龍山区順天郷(ヨンサング・スンチョンヒャン)大学病院関連の感染者はさらに12人が確認され、22日現在、218人となっている。感染者の中には病院従事者、患者、介護者の他、知人などの「n次感染者」が11人出た。同病院は18日午後2時から外来診療を中止し、病院施設の消毒を行った後、患者を再配置している。
城南=イ・ギョンジン記者 パク・チャンギュ記者 lkj@donga.com